【ソウル18日聯合ニュース】韓国で休息や家事、育児などを理由に経済活動を行わない専門大学(2年制、短期大学に相当)以上の高学歴者が300万人に迫っていることが18日分かった。大卒(4年制)以上は初めて200万人を超えた。
統計庁によると、1〜3月期の非経済活動人口(非労働力人口)1639万2000人のうち、大卒(専門大学を含む)以上は295万2000人だった。
2001年同期の大卒以上の非経済活動人口は164万4000人だったが、2004年に206万2000人と200万を上回り、毎年9〜22万人ずつ増加している。2010年は285万9000人となった。
非経済活動人口に占める大卒以上は2001年の11.21%から上昇し続け、ことし1〜3月期は18.01%となった。特に、非経済活動人口が全体に占める割合はこの10年間11.7%上昇したのに対し、大卒以上の非経済活動人口は79.5%増えている。
大卒以上の経済活動参加率も1〜3月期に76.8%となり、過去最低を更新した。雇用市場の回復にもかかわらず、前年同期比0.1%下落した。
こうした傾向は高い教育熱のため大卒者が増加し、「学歴インフレ」が深刻化したことによるものだが、高齢化が進み、雇用率が改善しない雇用市場の状況も影響していると分析される。高卒者の大学進学率は1990年33.2%だったが、2004年に81.3%を記録して以来、80%台で推移している。
政府関係者は「雇用率がアジア通貨危機の際に60%以下に下落し、2002年に60%台を回復したが、今は58%台まで落ちている雇用市場の状況とも関係があるようだ」と述べている。
一方、就職者と失業者を合わせた大卒以上の経済活動人口は2001年の559万9000人から、ことし1〜3月期は977万5000人に増えた。