【台北・大谷麻由美】台湾の馬英九政権は稼働中の原発6基について、老朽化による危険性を回避するため、運転期間を延長せず18~25年に順次廃炉とする方針を決めた。台湾電力は、78年に運転開始した第1原発について、これまで運転開始から40年間とされていた運転期間を60年間に延長するよう申請していた。
また来年末の運転開始を目指していた建設中の第4原発については、安全性を再確認することになり、運転開始は更に先送りされる見込みとなった。
馬政権は今後、新たな原発は建設せず、稼働中の原発の安全確保を優先する。現在は総発電量の約2割を占める原発への依存度を低くし、クリーンエネルギーの開発を強化する方針だ。
毎日新聞 2011年5月23日 20時05分(最終更新 5月23日 20時15分)