2011年6月10日12時57分
京都府警五条署の地域課に勤務していた男性巡査(19)が今年4月に交通事故を起こした際、母親(50)に身代わりを頼んだとして、犯人隠避教唆などの容疑で書類送検されていたことが府警への取材でわかった。府警は、警察庁指針で発表する必要がないとされる本部長訓戒の処分にしていた。
府警監察官室によると、巡査は休日だった4月8日、道幅が狭い亀岡市の府道で軽乗用車を運転し、対向してきたワゴン車と双方の右前部が接触する事故を起こした。その直後、母親を電話で自宅から呼び出して運転者として警察に申告するよう頼むなどした疑いがある。
ワゴン車の男性(44)は軽傷だったが、しばらく意識がもうろうとしていたという。現場に駆けつけた警官が母親らから説明を聞いた際に不審に思ってただすと、巡査が「自分が運転した」と認めたという。府警は、母親も犯人隠避の疑いで書類送検した。