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'11/6/10

筆の里工房入館者が過去最多



 日本一の筆の産地、広島県熊野町の筆の里工房の入館者数は昨年度、8万8788人と過去最高となった。企画展が好評だったのに加え、近隣市との観光連携や積極的な団体客誘致が集客増につながった。

 工房は1994年9月にオープン。書、絵画の展示や伝統工芸士による筆づくりの実演がある。筆の形のストラップ作りや絵手紙などの体験教室もある。

 昨年度の入館者は前年度比15・3%増。大半が県内客で、広島、呉両市からが7割以上を占めた。俳優や漫画家の作品を集めた昨年7〜9月の企画展と国宝や重要文化財などを紹介した同10〜11月の特別展は、いずれも入場者が1万人を超える人気ぶりだった。

 さらに町が呉市、東広島市と共同で観光キャンペーン「山陽アルチザン街道」を実施。熊野筆、仁方ヤスリ、西条の日本酒と3市町に息づく職人の技に触れる40キロの観光ルートを設定し、PRを強化した。大和ミュージアム(呉市)と結ぶ無料シャトルバスの試験運行に取り組んだ。

【写真説明】昨年度の入館者数が過去最高となった筆の里工房




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