カズ、慈善試合か食事会かで悩む　訪問授業で複雑胸中明かす

　横浜ＦＣのＦＷ三浦知良（４４）が９日、横浜市立新井小学校で訪問授業「夢で逢えたら」を行い、４月に岩手の被災地訪問時の写真を手に、児童たちに夢を持つことの大切さを訴えた。訪問授業は今回が２３回目。新井小でも見事に教師役を務めたカズだったが、実は今、悩ましい問題が持ち上がっている。

　カズは京都時代の同僚で元韓国代表ＭＦ朴智星（パク・チソン）から、ベトナムでの慈善試合（１５日）へ出場してくれないかとオファーを受けているが、１５日前後には、カズ自らが呼び掛けた日本代表選手との食事会も予定されている。どちらを優先させたらいいかで結論を出せずにいる。

　想定外の“ダブル・ブッキング”に、カズは「慈善試合出場はクラブが（許す許さない）というより、自分の判断。行った場合、フライトは長いし、次の（Ｊ２の）試合にベストで出られるかどうかも分からない。フィジカル的な問題で難しい。ベトナムは行ったことがないし、行かなければ食事会が開けるし…」とこの日も決断には至らなかった。（相原俊之）