証券業界は野村と三井住友(大和、日興)の2強時代突入へ
日興コーディアルの優先交渉権は三井住友FGが得たそうです。
◆日興コーディアル買収で三井住友が優先交渉権
三井住友は大和証券グループ本社(2位)と親密だ。日興(3位)を買収すれば、預かり資産の単純合計では約65兆円に達し、野村の約58兆円を上回る。日本の証券界で戦後から続く「ガリバー」野村の優位性が揺らぎ、三井住友・大和・日興連合との2強時代に突入するなど、「地殻変動が続く」(金融関係者)公算が大きい。
[読売新聞 2009年4月25日より引用]
三井住友の提示額は5000億円を超えて最高額となった模様です。法人業務と個人向け営業の駆け引きが大和との摩擦になる懸念もありますが面白い組み合わせですね。
○三井住友フィナンシャルグループ○[東証1部:8316]
■特色
傘下に三井住友銀やカード。持分法適用に大和SMBC、プロミス等。効率性は大手行トップ
■連結経常収益(2009年3月期)
2.82兆円
■時価総額(2009/4/25)
2.43兆円
■株価
3090円(単元100株)
○大和証券○[東証1部:8601]
■特色
総合証券2位。三井住友銀との合弁会社・大和証券SMBCを傘下に持つ。業績予想非開示
■連結営業収益
4月28日 2008年度決算発表(予定)
■時価総額(2009/4/25)
7219億円
■株価
514円(単元1000株)
そういえば野村HDの1-3月期の最終損益は7094億円。
純損益の赤字は2年連続。一般企業の売上高にあたる営業収益は、前期比58.3%減の6645億円に半減。2兆円を超えていた2年前の3分の1以下に落ち込んだ。会計基準が変わったため単純比較はできないが、6253億円だった99年3月期以来10年ぶりの低水準だ。
株式や債券の価格下落により、市場で有価証券を取引するグローバル市場部門が5746億円の大幅赤字に陥った。旧リーマン・ブラザーズの部門の一部を受け継いだことに伴う費用も半年で1千億円を超えるとみられ、移籍金など一時的な費用も約1200億円にのぼった。
[朝日新聞 2009年4月24日より引用]
米国の金融機関とは対照的な決算内容です。
■不況のせいか、経営の失敗か?(外国株ひろば)
損失は「リーマンショック」「アイスランド」「メードフねずみ講」によるもの。野村に続き、28日の大和証券決算発表が楽しみですね。
○野村ホールディングス○[東証1部:8604]
■特色
証券最大手で独立系。破綻した米リーマン・ブラザーズの人員を大量継承。業績予想は非開示
■連結営業収益(2009年3月期)
6645億円
■純損失(2009年3月期)
7094億円
■時価総額(2009/4/25)
1.60兆円
■株価
605円(単元1000株)
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