オーストラリア代表の親善試合を終え、チームに戻ったグランパスFWケネディ(右)。左はU−22日本代表の合宿を終えたFW永井=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスのFWジョシュア・ケネディ(28)が9日、自信を深めてオーストラリア代表から練習に戻った。ホームで行われた5日のニュージーランド戦で2得点。昨年J1の得点王は今季8試合で2得点だが、代表での活躍をきっかけに、グランパスでも量産態勢に入る。
合流初日は、ゆっくり体をほぐすだけだったが、ケネディの気分はハイだった。
「ストライカーは、ゴールを取れば、いつも自信になる。久しぶりの代表でプレッシャーもなく楽しめた」
オーストラリア代表として出場したニュージーランド戦では、バックパスを受けた相手GKのボールを奪い取って先制ゴールを決めると、2点目はCKから豪快なヘッドを突き刺した。永井が得意にするような先制点の場面には「オレが速いんじゃなくて、GKがスローだったんだよ。永井のスピードにはかなわないよ」と、冗談交じりに振り返った。
7日のセルビア戦は欠場。ニュージーランド戦を終えたところで、ケネディは11日の磐田戦に向けたコンディションを意識していた。
「代表スタッフと相談して、(セルビア戦を)休むことになった。タイトな日程で、磐田戦もあるからね」
グランパスに戻るとさっそく闘莉王から「グランパスのためにも点を取ってくれよ」と注文含みの祝福を受けた。J1の序盤ではわずか2得点と精彩をかいていたが、母国で気分一新してケネディが帰ってきた。
家族とともに移動して「(4月に)生まれたばかりの子どもをあやしていくのは大変だったけど、初めて(豪州の)みんなに見せられてよかった」と公私ともに充実した里帰り。見違えるほど元気になったストライカーが、昨年の再現を目指す。 (木本邦彦)
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