政治首相「8月まで続投意欲」退陣めどは「がれき処理の8月中」 2011.6.10 00:40

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首相「8月まで続投意欲」退陣めどは「がれき処理の8月中」 

2011.6.10 00:40
衆院復興特別委員会で自民党の谷公一氏の質問に答える菅直人首相=9日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)

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衆院復興特別委員会で自民党の谷公一氏の質問に答える菅直人首相=9日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)

 菅直人首相は9日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、自らの退陣時期について「がれき処理は8月中に生活地域から搬出することを目標に頑張っている。その後の2次、3次処理につなげることが、私の大きな責任だ」と述べ、がれき処理に一定の道筋をつけた8月まで続投する意欲を示した。

 首相はまた、「内閣不信任決議案を大差で否決してもらった。つまり、めどがつくまでは私に『しっかりやれ』という議決をいただいた」とも強調した。その上で「仮設住宅に入った人が生活できるようにすること、がれき処理、原発事故の収束について一定のめどがつくまでは責任をもって仕事をしたい」として、与野党内で強まる早期退陣論を強く牽制(けんせい)した。

 民主党の岡田克也幹事長は同日の党代議士会で、「民主惨敗」となった4月の統一地方選を総括するため、来週にも両院議員総会を開く方針を明らかにした。小沢一郎元代表に近い議員から開会要求があった。党内からは、首相の「続投発言」に反発が広がっており、総会でも、早期退陣論や、退陣時期を明確にするよう求める意見が続出しそうだ。

 これに対して、自民党の谷垣禎一総裁は9日の記者会見で「個人の延命のための国会の会期延長というのは認められるはずもない」と批判。「同じ党内や前任者から『ペテン師』と言われることを男児として、政治家としてどう考えるべきか。国辱じゃないか」と改めて首相の退陣を求めた。

 また同党の逢沢一郎国対委員長も9日の総務会で「万が一(会期末の)22日に菅内閣のまま長期延長となれば全面対決だ」と表明し、民主党側が大幅な会期延長を提案した場合には、参院での問責決議案提出や欠席戦術などで対決する考えを示した。

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衆院復興特別委員会で自民党の谷公一氏の質問に答える菅直人首相=9日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)

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