米国、ビンラディン容疑者殺害後も攻撃リスクを警戒
[ワシントン 2日 ロイター] オバマ米大統領は1日夜、米国民に対し、アルカイダの指導者であるウサマ・ビンラディン容疑者の殺害後も引き続き警戒するよう呼びかけ、確かな脅威は報告されていないものの、攻撃のリスクは依然としてあると指摘した。
米国土安全保障省(DHS)と米連邦捜査局(FBI)は、ビンラディン容疑者がパキスタンで殺害されたとのニュースを受け、確実で差し迫った脅威に対する警告は発していないものの、安全保障は報復の可能性に備えて強化される見通しだ。
オバマ大統領は、テレビ放映された、米軍によるビンラディン容疑者殺害に関する発表で「アルカイダが、われわれに対する攻撃を継続することは疑いない。われわれは国内外で警戒を続ける必要がある」と語った。
DHSとFBIは、攻撃や新たな脅威のリスクに関するコメントを控えた。
ブッシュ前米政権下でテロ対策担当国家安全保障顧問代理を務めたフアン・サラテ氏は「これで米国に対するテロの脅威が終わったわけではないが、テロ戦争の重要なひとつの章が終わった。最初は脅威が高まる可能性があるうえ、アルカイダのネットワークには依然として危険な他の要素がある」と警告した。
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