2011年4月15日 20時54分 更新:4月16日 0時52分
飲料メーカーの業界団体「全国清涼飲料工業会」は15日、東京電力管内にある飲料自動販売機について、7~9月の3カ月間、ピーク時の最大使用電力を25%削減すると発表した。約87万台の自販機の冷却運転を輪番で1日数時間ずつ停止することなどを検討する。
同会の方針を受け、飲料国内最大手の日本コカ・コーラは同日、東電管内の自販機約25万台を3グループに分け、午前10時~午後9時の間、3~6時間ずつ冷却運転を停止すると発表した。これにより「ピーク時の最大電力を33%削減できる」としている。6月上旬から順次実施し、9月末まで続ける。
ダイドードリンコも、午前10時~午後9時、東電管内の自販機約9万台の冷却運転を順番に停止する。週明けから自販機の設置者に説明し、9月末まで順次実施する。同社によると、真夏に冷却を止めると1時間当たり自販機内の温度は1度上昇する。通常、自販機内は5~6度程度のため、数時間止めても「商品は冷えた状態」としている。冷却機能は内蔵タイマーで自動的に停止、再起動される。
サントリーホールディングスなども自販機や工場の使用電力を25%以上削減する方針を相次いで発表した。【太田圭介、横山三加子、武内彩】