2011年4月15日 20時39分
日本相撲協会は15日、5月8日に初日を迎える技量審査場所(東京・両国国技館)の入場券配布方法を発表した。「無料公開」による混乱が一部で懸念されていた異例の場所は、観戦希望者に入場券を事前配布する形で落着。発券には数百円の手数料がかかる。入場券が余った場合、当日券を配布するという。
入場券は、「事前抽選」と「先着順受け付け」により配布される。事前抽選の申し込みは23~25日、電話とインターネットで。27、28日に抽選結果の発表と発券を行う。先着順受け付けは29日午前10時から、電話とインターネットで。ダフ屋対策で1度に1日4枚までしか申し込めず、入場券の転売は認めない。
事前配布について出羽海事業部長(元関脇・鷲羽山)は「当日発行だと国技館周辺にたくさんの人が並び、警備上問題が起こる」と説明。館内でアルコール類は販売せず「(酒などを持ち込んで)酔っぱらって大きな声を出した人は退場していただく」とした。
電話申し込みは、高齢のファンに配慮したもので、協会の担当者は「無料公開は今までにないこと。インターネットに慣れていない高齢者も観戦できるよう、ベストではないがベターの方法を考えた」としている。詳細は協会(電話03・3623・5111)。【飯山太郎】