2011年4月15日 12時57分 更新:4月15日 13時18分
東日本大震災で壊滅的な津波被害を受けた仙台市東部地区の沿岸部について、奥山恵美子市長は15日の定例会見で、海岸線に近い集落は将来的に内陸部への移住が必要だとする考えを示した。
市長は、菅直人首相が示している高台移住に関連し、「(高台のない仙台東部地域で)今後、住宅再建をされる場合、荒浜地区(同市若林区)や蒲生地区(同市宮城野区)のように海岸線から100メートル、数百メートルという地区はもう少し西側に移住していただくことも考えていかなければならない」と述べた。
市長は住民の考え方を聞く必要もあるとする一方で、「これからの安全性という面からも専門家の意見をいただきながら、どこが適地であるかを探っていくことが欠かせない作業だ」と強調した。
【高橋宗男】