■ 議員報酬43%上げ答申に白老町長「重く受け止める」
【2011年6月4日(土)朝刊】


 白老町特別職報酬等審議会(川田憲秀会長、7人)は3日、町議会議員の報酬43%引き上げなどを内容とする諮問を妥当とする審議結果を飴谷長蔵町長に答申した。同町長は答申を「重く受け止める」と述べ、6月に議会提案する意向を示した。

 川田会長は「町の将来を担うべき若い世代を含めた多様な世代層が議会の場に多く在籍し、それぞれの立場で考えを示すことは大きな力になりうる。審議会では最終的に議員になるための意欲をかきたてる一つの手法、突破口になるのではないかという結論に至った。多様な世代層から幅広い住民の声を議会に反映させる環境、土壌を整えるため諮問による引き上げ額は妥当であると判断するに至った」と述べた。

 改定時期については「町内外の経済情勢や本年度議会の改選期であることを鑑み、次世代の議員から」、引き上げ額については「段階的改正が望ましい」とした。

 会長はまた「町民にはどちらかというと理解を得にくい今回の答申であろうと思うが、10年先、20年先には絶対分かってくれると思う。若い人たちが町議会議員になって町のために頑張るという可能性は大きくしたと思っている」と述べた。

 今年1月、飴谷町長提出の諮問は、議長の引き上げ額6万2千円(引き上げ率20・1%)、副議長8万7千円(35・4%)、委員長9万6千円(44・0%)。一般議員の引き上げ後の報酬月額は8万9千円アップし、29万6千円になる。

 答申書を受け取った飴谷町長は「年代層がバランス良く構成され、商業や観光業などに携わっている人たちが議会の場に在籍し、町の底上げを図っていくのがベスト。今すべきは次世代のためにだ」とあらためて諮問に至った思いを強調した。

 21、22両年度の特別職報酬等審議会は額は明示せずに「引き上げは妥当」と答申。町議会議会運営委員会は今年3月、議長の諮問事項である議員報酬の引き上げについて所管事務調査の結果として「引き上げるのが妥当」と報告した。
(富士雄志)




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