八百長問題:2力士を解雇 協会からの引退勧告拒否で

2011年4月14日 11時6分 更新:4月14日 14時34分

蒼国来(左)と星風=東京・両国国技館で2011年4月14日、久保玲撮影
蒼国来(左)と星風=東京・両国国技館で2011年4月14日、久保玲撮影

 大相撲の八百長問題で、日本相撲協会は14日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、協会からの引退勧告を拒否した幕内・蒼国来(27)=中国出身、荒汐部屋=と十両・星風(27)=モンゴル出身、尾車部屋=を、ともに解雇処分とした。今回の問題で、現役力士が解雇されたのは初めて。退職金は規定通り支給される。

 蒼国来は昨年夏場所の春日錦(前竹縄親方)戦、星風は今年初場所の千代白鵬戦で八百長に関与したと11日に認定され、協会から引退勧告処分を受けた。2人とも関与を否定し、13日に期限を迎えた引退届の提出に応じなかった。

 2人は問題の発端となった携帯電話のメール記録に名前がなかったが、前竹縄親方や元千代白鵬の証言から関与の疑いが浮上。1日の一斉処分以降も、協会の特別調査委員会(座長=伊藤滋・早稲田大特命教授)が聴取などを続けていた。ともに処分などを不服として法的手段に訴える意向を示している。

 八百長問題では1日、力士・親方23人が出場停止2年や引退・退職勧告の処分を受け、22人が引退・退職届を提出。提出を拒んだ前谷川親方(元小結・海鵬)が解雇されている。【飯山太郎】

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