東日本大震災:余震域外で地震活発 気象庁が備え呼びかけ

2011年4月13日 18時39分 更新:4月14日 0時42分

長野県栄村と飯山市の境にある境川橋では、アスファルトがえぐられるように大きく崩落した=2011年3月12日、小田中大撮影
長野県栄村と飯山市の境にある境川橋では、アスファルトがえぐられるように大きく崩落した=2011年3月12日、小田中大撮影

 東日本大震災後、余震域外でも地震活動が活発化している地域が出ている。気象庁によると、主な所だけで12地域。マグニチュード(M)5~6クラスの地震が起こった秋田県や、1カ月間にM5~6クラスの地震が4度起こった長野・新潟県境なども含まれ、同庁は地震への備えを呼びかけている。

 気象庁地震予知情報課によると、活発化が見られる主な地域は、秋田県沖▽同県内陸北部▽同南部▽福島県会津地方▽栃木・群馬県境▽長野・新潟県境▽東京湾▽神奈川県西部▽新島・神津島▽静岡県東部▽岐阜県飛騨地方▽石川・福井県境。大きな地震が発生した地域もあれば、体に感じない地震も含めた小さな地震が増えた地域があるなど、活発化の仕方はさまざまだ。

 国土地理院の調査によると、東日本大震災に伴い、北海道から西日本の広い範囲で非常に大きな地殻変動が発生し、東日本では今も緩やかな地殻変動が続いている。地殻変動の方向は、震災前の地殻の動きとは反対の東向きという。

 気象庁地震予知情報課の舟崎淳・評価解析官は「大きな地殻変動が起こった地域と地震活動が活発化した地域はほぼ一致している。地震前と反対向きの力が働いたことが、ひずみを生み、地震活動を活発化させた可能性もある。ただ、活発化していない西日本を含めどこで大規模な地震が起こっても不思議ではないため、備えを万全にしてほしい」としている。【飯田和樹】

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