東日本大震災:別人の遺体引き渡す 既に火葬 宮城県警

2011年4月12日 15時0分

 宮城県警が、東日本大震災で犠牲になった遺体を、誤って別の親族に引き渡していたことが関係者への取材で分かった。遺体は既に火葬されたが、県警は遺骨を保管し、所持品などから改めて身元の特定を進めるという。

 関係者によると、県警は宮城県山元町の沿岸部に近い雑木林で発見した遺体の身元を3月17日、「同町に住む男性(78)」と特定した。遺体安置所での確認作業では、行方不明者を捜している4人連れが遺体の腹にあった手術の痕などから「親族だ」と判断。この遺体は、4人連れに引き渡され、同23日に同県亘理町で火葬されたという。

 しかし、県警は後日、78歳男性名義のホームセンターの会員カードや、腹に手術の痕がある別の高齢男性の遺体を発見し、同25日に78歳男性の親族に改めて連絡。県警は、高齢男性の遺体のDNA鑑定をして「78歳男性」と特定した。12日にも遺体を親族に引き渡す。【須藤唯哉】

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