米国防総省が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)への配備を表明した件で、同市の安里猛市長は9日、沖縄県庁を訪れ「今も騒音防止協定が守られておらず、これ以上の基地機能の拡充は絶対受け入れられない。市民は配備に断固反対」との見解を正式に県に伝えた。13日に市役所で市議会や市民団体と抗議の座り込みを実施する考えも明らかにした。
北沢俊美防衛相が週末にも沖縄県を訪れて仲井真弘多知事と会談する予定のため、安里市長は「宜野湾の声を(防衛相に)伝えてほしい」とも要請した。
知事は訪米中のため、基地問題担当の又吉進知事公室長が応対し「知事も現時点では配備に反対している。オスプレイが安全という根拠が示されておらず、日本政府に回答を求めていく」と答えた。
米国防総省はオスプレイを来年後半に配備する方針だが、オスプレイは開発段階時に墜落死亡事故が多発し、沖縄では配備に反発の声が強い。沖縄防衛局は6日に県と宜野湾市に米国防総省の方針を伝えていた。
毎日新聞 2011年6月9日 12時40分(最終更新 6月9日 13時01分)