指針『Universæ Ecclesiæ』の続き(試訳)
05.16
2011
今日は指針の第三部の続きを公開する。
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信者のグループについて(自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』第5項1号参照)
第15項 各小教区の人々によって構成され、たとえ自発教令発布の後であっても、旧来のミサ典礼書を使用したミサのために集まり、小教区の教会又は礼拝堂でミサが行われることを求めるグループがある場合、自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』第5項1号の意味に従って、信者のグループが恒常的に存在すると言うことができる。またそのようなグループは異なる小教区又は異なる司教区所属で、この目的のために特定の小教区の教会又は礼拝堂に集まる人々からも構成することができる。
第16項 自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』2項及び4項で予見されている通り、小教区の教会または礼拝堂に何人かの信徒と一緒に一時的に出向き、特別形式によるミサを望む司祭について、教会の主任司祭、教区司祭、または責任のある司祭はその教会の典礼暦に基づくスケジュールを尊重しつつ、そのようなミサを許さなければならない。
第17項 1号 個々の事例の判断する場合、主任司祭、教区司祭または責任のある司祭は賢慮によって導かれ、司牧的熱情と寛大に迎える心で動機づけられなければならない。
2号 極めて小さなグループの場合、より簡便に参加でき、ミサ聖祭のより価値ある執行を確かなものとする目的で、グループのメンバーがミサのために集まる教会を特定してもらうよう現地の裁治権者と交渉を持ってもよい。
第18項 巡礼地の教会であっても、特別形式によるミサを行うことを求める(自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』5項3号参照)巡礼者のグループに対して、ふさわしい司祭がいるならば、特別形式によるミサを行う機会を与えるべきである。
第19項 特別形式によるミサを求める信者は、通常形式によるミサ聖祭または秘蹟の有効性や合法性に反対する立場をとるグループまたは普遍教会の至高の牧者としてのローマ教皇に反対する立場をとるグループを、いかなる方法であれ、支援または所属することを強く禁ずる。
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(感想)
自発教令では「恒常的に存在する信者のグループ」とはどのようなグループを指すのかが明示されていなかったので、戸惑った記憶がある。グループとは、少なくとも10人くらいは必要なのだろうか。全員同じ小教区所属でなければならないのだろうか。会として何年間ぐらい活動歴が必要なのだろうか。このような悩みから、アクションを取り損ねている人も多いのではないだろうか。そういった人(私もそうだったが)にとってこの指針の箇所は心強いものになるに違いない。仲間が見つけにくいなら、ウナ・ヴォーチェ・ジャパンのような国際的に有名な既存の団体に加入するかして、堂々と特別形式のミサを地元の小教区でお願いしていくといいと思う。
また、第19項はピオ10世会やリトル・ぺブル、その他の教皇空位論のグループを念頭においた箇所だろう。今回の翻訳で「強く禁ずる」と訳した箇所には、教会文書で滅多にみない強い表現「must not」が使用されていたのが大変印象的であった。
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信者のグループについて(自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』第5項1号参照)
第15項 各小教区の人々によって構成され、たとえ自発教令発布の後であっても、旧来のミサ典礼書を使用したミサのために集まり、小教区の教会又は礼拝堂でミサが行われることを求めるグループがある場合、自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』第5項1号の意味に従って、信者のグループが恒常的に存在すると言うことができる。またそのようなグループは異なる小教区又は異なる司教区所属で、この目的のために特定の小教区の教会又は礼拝堂に集まる人々からも構成することができる。
第16項 自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』2項及び4項で予見されている通り、小教区の教会または礼拝堂に何人かの信徒と一緒に一時的に出向き、特別形式によるミサを望む司祭について、教会の主任司祭、教区司祭、または責任のある司祭はその教会の典礼暦に基づくスケジュールを尊重しつつ、そのようなミサを許さなければならない。
第17項 1号 個々の事例の判断する場合、主任司祭、教区司祭または責任のある司祭は賢慮によって導かれ、司牧的熱情と寛大に迎える心で動機づけられなければならない。
2号 極めて小さなグループの場合、より簡便に参加でき、ミサ聖祭のより価値ある執行を確かなものとする目的で、グループのメンバーがミサのために集まる教会を特定してもらうよう現地の裁治権者と交渉を持ってもよい。
第18項 巡礼地の教会であっても、特別形式によるミサを行うことを求める(自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』5項3号参照)巡礼者のグループに対して、ふさわしい司祭がいるならば、特別形式によるミサを行う機会を与えるべきである。
第19項 特別形式によるミサを求める信者は、通常形式によるミサ聖祭または秘蹟の有効性や合法性に反対する立場をとるグループまたは普遍教会の至高の牧者としてのローマ教皇に反対する立場をとるグループを、いかなる方法であれ、支援または所属することを強く禁ずる。
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(感想)
自発教令では「恒常的に存在する信者のグループ」とはどのようなグループを指すのかが明示されていなかったので、戸惑った記憶がある。グループとは、少なくとも10人くらいは必要なのだろうか。全員同じ小教区所属でなければならないのだろうか。会として何年間ぐらい活動歴が必要なのだろうか。このような悩みから、アクションを取り損ねている人も多いのではないだろうか。そういった人(私もそうだったが)にとってこの指針の箇所は心強いものになるに違いない。仲間が見つけにくいなら、ウナ・ヴォーチェ・ジャパンのような国際的に有名な既存の団体に加入するかして、堂々と特別形式のミサを地元の小教区でお願いしていくといいと思う。
また、第19項はピオ10世会やリトル・ぺブル、その他の教皇空位論のグループを念頭においた箇所だろう。今回の翻訳で「強く禁ずる」と訳した箇所には、教会文書で滅多にみない強い表現「must not」が使用されていたのが大変印象的であった。
テーマ : みんなに知ってもらいたい
ジャンル : 日記
強く禁ずる
ウナ・ヴォーチェは教区を超えた信徒の集まりですから、言い方をかえれば「一小教区」に限定されていない。
だから、イグナチオ教会に特別形式のミサを要求する基準を満たしていないと思っていました。
その不安が取り除かれて安心しました。
また、単に要求できるだけでなく、『責任のある司祭はその教会の典礼暦に基づくスケジュールを尊重しつつ、そのようなミサを許さなければならない。』
これも嬉しいですね。
最後に教皇に反対する立場のグループに参加することを強く禁じた部分。
今回の指針により、教会に伝統を取り戻すことと同時に、本格的な聖ピオ10世会潰しが始まったものといえるでしょう。
これは彼らへの、最後通告なのかもしれませんね。