福祉施設への入所希望書類作成を放置したり、勤務時間中に異性とメールを繰り返すなどしたとして、松山市の職員5人が昨年6月以降、訓戒や厳重注意処分を受けていたことが分かった。いずれも市は公表していない。毎日新聞の情報公開請求で判明した。
公開された資料などによると、保健福祉部の女性主査は、新設した障害者福祉施設の事務対応に追われ、約2年にわたり、他の施設へ入所希望者の正式な調書を作成・送付せず、昨年6月に訓告を受けた。市は「電話などでは施設に連絡しており、実害はなかった」としている。
また都市整備部の男性主任は約1年間、勤務時間中に、個人の携帯電話で女性と1日平均約10件の私的メールをやり取り。職場のパソコンでも16件が確認され、昨年6月に厳重注意を受けた。
保健福祉部の女性主査は、外注したパンフレットの校正を怠って納品を遅らせ、予算も別の費目で処理して昨年11月に訓告。同部の男性主任ら2人は自家用車を傷つけた相手との交渉のため複数回、職場を離脱し今年4月に厳重注意を受けた。【中村敦茂】
毎日新聞 2011年6月9日 地方版