報道見て「水を入れていたのか」と驚いた総理

  • 2011年 06月09日 00時14分
  • 提供元:読売新聞
 東日本大震災の発生の翌日、東京電力福島第一原子力発電所1号機で行われた海水注入の開始時刻を菅首相が把握した時期について、新たな疑問が浮上した。
 政府は原発事故の直後、注水開始時刻を3月12日午後8時20分と公表したが、その後、実際は午後7時4分だったことが判明。正しい時刻を首相が知った時期について、政府は7日の閣議で、「5月20日に注水に関する報道があった後」とする答弁書を決定した。
 しかし、海江田経済産業相は5月2日、首相も出席していた参院予算委員会で「3月12日午後7時4分に海水注入試験を開始した」と説明していた。
 枝野官房長官は8日の記者会見で、「(首相は)答弁資料を見ながら、他の閣僚の答弁を聞いている状況なので(気がつかなかった)」と述べ、首相が海江田氏の国会答弁を聞いていなかったことを認めた。
 政府答弁書に関しては「首相の認識に基づいて正直に作った」と語った。枝野氏によると、首相は5月20日、海水注水開始に関する報道を見て、「(午後7時4分から)水を入れていたのか」と驚いた様子を見せたという。

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