裾野市役所本庁舎工事 世界建築会議で発表へ(6/ 9 08:17)

 裾野市は地下に溶岩空洞を抱える同市役所本庁舎の耐震補強工事の概要を、9月25日に都内で開幕する世界建築会議「UIA2011東京大会」で発表する。市は「会議への参加を機に国内外にPRしたい」と意気込んでいる。
 会議には約130の国と地域から建築家や技術者、研究者ら約1万人が参加する。市は、全国的にも珍しい溶岩空洞の上に立つ建築物の耐震補強工事として昨年、同会議事務局に工事概要を提出。41カ国のさまざまな建築物についてパネルを展示し、発表する「ポスターセッション」への参加が認められた。
 同市役所本庁舎の直下6〜9メートルには、富士山の噴火によってできた全長約70メートル、幅最大16メートルの空洞があった。市は昨年7月から庁舎の耐震補強工事を進め、同9月に空洞を充てん剤「エアモルタル」で埋めた後、免震装置などの設置作業を行っている。

充てん前の裾野市役所本庁舎直下の空洞=2010年3月、裾野市役所(同市役所提供)

あなたもレビューを投稿しませんか!

このほかの記事

ロード中 関連記事を取得中...