拉致被害者を救出したいと願う心
平成23年6月5日、東京で行われた拉致被害者奪還を目的とした国民大行進に在日特権を許さない市民の会東京支部や友好団体が参加したことで、救う会青森、秋田、神奈川、奈良、福岡さんと、拉致解決徳島ネの方々が連帯して救う会の西岡さん、家族会の飯塚さん、拉致議連の平沼先生に質問状(※4)を送付したそうです。
■ デモに当会関東地区も参加したことへの私の見解
質問状の内容は、『在特会(主に、在特会大阪支部・主権回復を目指す会関西・いわゆるチーム関西)は、関西方面で逮捕者を出して各地で、朝鮮人や韓国人やフィリピン人の排外(※1)を訴えている民族差別主義団体(※2)として当局からも、監視対象に置かれている団体だから、そんな団体と突き合うなら今後は距離をおきます』とし、「国民世論に対してどのような説明を行えばよいのか」を答えて欲しいということです。
当局からの監視対象になっているのは別に私達だけではなく、政治的(思想的)活動を行う団体は大体全て監視対象になりますからそれは良いとして、ことの発端は第三梯団(※5)に参加したメンバーの主張が過激?だったということらしいのですが、それが事実であるなら「他団体の主催に参加した」団体としては、全くもって間違った行動であると私は思います。それこそTPOをわきまえろという話です。しかし、「拉致被害者を絶対に取り戻すため」にとった行動としては、正しいと確信いたします。
■ 怒りの矛先
質問状には「それ(在特会の参加)を知った全国の仲間から激しい怒りと不安の声が沸き起こってきています。」「(拉致解決を願う)多くの仲間たちには、国民世論に対してどのような説明を行えばよいのか」ということが書かれておりました。私も在特会副会長として活動していますので、これらいわゆる「雰囲気で参加」されている方達の不安や不満の声というのは、現実的に理解できるし収める大変さも知っているつもりです。
しかしですよ、拉致の実行犯である朝鮮人やそれに荷担した韓国(籍)人や日本(籍)人に、「激しい怒りと不安」を抱くならともかく、「拉致被害者救出を願っている人達」に対して、その手法の違いで激しい怒りと不安を抱いているなら、「奪還」を主題においてるのではなくて「自分たちが良く思われたい」だけですかと言わざるを得ません。
非常に残念ですが、そんな上っ面の行動では、あの無法者北朝鮮からとても同胞を取り戻せるわけが無いでしょう。何十兆円か包んで、「話し合い」で北朝鮮に土下座して一人ずつ返して貰うしか無いのでしょう(それでも全員返ってくるならまだいい)。「戦後」日本人らしいといえばそうですが、日本民族ってそんな弱々しくないはずです。
質問事項の中で、凄いなと思ったのは4番です。全文引用します。
『地方の救う会は、在特会との関係説明・責任説明が無いなら、今後救う会の活動はしません』ってことは、この質問状を出した方々は、「拉致被害者の救出が目的」で活動してるわけじゃないんですね。びっくりしました。
こういった運動を地方できる人達は限られています。その貴重な人材を主催者が捨てるわけがない(救う会さんは韓国とも協調して救出活動を展開しますのでそれも見越しているでしょう)と見込んで、同志に対して半ば脅迫的に回答を迫っているのを見て心底驚きました。これが何十年かけてもいわゆる保守派が主流にならない原因ですね。
■ 今までのデモ
そして最も現実を見られてないなと感じるのが「国民世論」とある箇所です。本当に小泉元首相が訪朝して同胞を取り戻した時の様な「国民世論」が、また沸き起こると思っているのでしょうか。残念ながらもう二度とそんなことは無いでしょう。仮に先に書いたように直近で大金を餌に何名か「お返し願って」も、政権の支持率浮揚の道具として使われるだけで、この時に戻って来られなかった被害者の方々は、二度と日本の地を踏むことなく現世に別れを告げるしかなくなると思います。
これが10年前なら日本国民の眠れる愛国心に火をつけて、一人一人の救出を願う声を政府に伝え、圧力として外交交渉(今の日本では軍事で取り戻すなんてことは絶対に不可能なので)を「して貰う」ためのものでしたので、国民一人一人に懇切丁寧に訴えて涙して皆の「情」にすがるというのは非常に効果的で正しい運動だと思っています。また、これ以外の運動方法は無いだろうとも思います。
■ なんのために拉致奪還を訴えてデモをするのか
でもそれは既に一昔前の話です。その間、各地で広報活動を繰り広げてきましたが結果どうなりましたでしょうか。拉致被害者とその家族や支援者の年齢が10歳増えただけです。物凄い頭の良い学者さんや、政治家の皆さんが何をしても全く進展が無い状態です。拉致されてから既に30年以上経っている方も沢山います。
この現実を見ずに、未だに(戦後の)日本人らしく、(戦後価値観による)和を以てなど(※3)と言ってるのを見ると、悲しいことですが、多くの被害者や家族の方々がこの世を去っていくのを待っているとしか思えないのです。
今や、拉致奪還を訴えて行うデモは、拉致実行組織である朝鮮総連や、拉致実行犯の諜報員たちに「日本人は絶対に拉致被害者を取り戻す」という気迫と怒りを見せるものだと思っています。優しい整然としたデモは(戦後の)日本人ウケは良いのだろうと思いますが、そのデモを見ながら北朝鮮の諜報員たちは、「まだまだ返さなくても大丈夫だな」と笑いながら金正日に報告しているんじゃないかと想像してしまいます。
■ 最後に
私達、在特会北海道支部では(というより当会自体が、いわゆる「民族差別主義」をとっていない)、いわゆる「民族差別主義」に基づいて何かをしたことも、する予定もありません。現時点で私が学んだ限り「民族差別主義」は、私の主義主張とは違うからです。ただ、よく言われるような「好い人」も居れば「悪い人」も居るから云々という考え方では、半世紀もあれば、左翼思想の根底にある性善説でしか思考できない日本人だらけになるんだろうなとも思っています。
もう残された時間は僅かです。日本国民全体が形振り構わず、「拉致奪還」に向けて怒りの声を挙げないでどうするのでしょう。綺麗事派〜過激派?まで、「拉致被害者奪還」の一点で協調できないのは、やはり戦後・日本人だからなのでしょうけど情けなく残念な思いで一杯です。
但し最後にもう一度書きますが、他団体主催の活動に参加するときは、それに合わせた運動展開を行うべきで、独自にやりたい時は自分たちで主催しましょう。
※1 フィリピン人の排外とは、恐らく「不法入国し在留許可も取らず、不法で在留し続けて騒がれ、実は親族の殆どが不法入国者だったフィリピン人に、法を正しく適用せよと起こした行動」のことだと思います。
※2 民族差別主義とは、戦前の白人による黒人差別などのように、檻に黒人を飼育して見世物として遊ぶとか、狩りの標的として虐殺するとか、犬猫と同じように基本的に人間扱いをしないほどの差別。しかし現在では、罪を犯した外国人を責めると「排外主義」とか「民族差別主義」などと言われる。特に、政治・マスコミ・役所・学者・右翼民族派に至るまで、朝鮮半島が絡むと主張がおかしくなる傾向がある。
※3 和を以て貴しとなすとは、聖徳太子の十七条憲法の1条ですが、意味としては、意見が違う党派間や派閥間で無駄に対立せず、しっかりと話し合いが出来れば自然と道理に適った結果になるのだから、無用な拘りを捨てなさいって話なのですが、それはあくまでも大和の国に住む人々(日本人)を対象に言われているのであって、日本人を拉致して金寄越せと恐喝し、ミサイルを日本に向けている大犯罪北朝鮮相手には通用しません。
※4 6月5日の国民大行進に関する質問状
http://nyt.trycomp.com/modules/news/article.php?storyid=8677
※5 質問状では、在日特権を許さない市民の会にのみ言及しているが、当日は第三梯団は在特会、第四梯団は民族派にとりまとめをお願いされたそうです。
質問状の内容は、『在特会(主に、在特会大阪支部・主権回復を目指す会関西・いわゆるチーム関西)は、関西方面で逮捕者を出して各地で、朝鮮人や韓国人やフィリピン人の排外(※1)を訴えている民族差別主義団体(※2)として当局からも、監視対象に置かれている団体だから、そんな団体と突き合うなら今後は距離をおきます』とし、「国民世論に対してどのような説明を行えばよいのか」を答えて欲しいということです。
当局からの監視対象になっているのは別に私達だけではなく、政治的(思想的)活動を行う団体は大体全て監視対象になりますからそれは良いとして、ことの発端は第三梯団(※5)に参加したメンバーの主張が過激?だったということらしいのですが、それが事実であるなら「他団体の主催に参加した」団体としては、全くもって間違った行動であると私は思います。それこそTPOをわきまえろという話です。しかし、「拉致被害者を絶対に取り戻すため」にとった行動としては、正しいと確信いたします。
■ 怒りの矛先
質問状には「それ(在特会の参加)を知った全国の仲間から激しい怒りと不安の声が沸き起こってきています。」「(拉致解決を願う)多くの仲間たちには、国民世論に対してどのような説明を行えばよいのか」ということが書かれておりました。私も在特会副会長として活動していますので、これらいわゆる「雰囲気で参加」されている方達の不安や不満の声というのは、現実的に理解できるし収める大変さも知っているつもりです。
しかしですよ、拉致の実行犯である朝鮮人やそれに荷担した韓国(籍)人や日本(籍)人に、「激しい怒りと不安」を抱くならともかく、「拉致被害者救出を願っている人達」に対して、その手法の違いで激しい怒りと不安を抱いているなら、「奪還」を主題においてるのではなくて「自分たちが良く思われたい」だけですかと言わざるを得ません。
非常に残念ですが、そんな上っ面の行動では、あの無法者北朝鮮からとても同胞を取り戻せるわけが無いでしょう。何十兆円か包んで、「話し合い」で北朝鮮に土下座して一人ずつ返して貰うしか無いのでしょう(それでも全員返ってくるならまだいい)。「戦後」日本人らしいといえばそうですが、日本民族ってそんな弱々しくないはずです。
質問事項の中で、凄いなと思ったのは4番です。全文引用します。
4. 地方の救う会のから、救う会全国協議会・家族会・拉致議連と在特会との関係に明朗な説明と関係者の責任が明らかにならない場合は、今後においては一定の距離を置かざるを得ないとの声が複数出ておりますがどう対処なされますか。(ママ)
『地方の救う会は、在特会との関係説明・責任説明が無いなら、今後救う会の活動はしません』ってことは、この質問状を出した方々は、「拉致被害者の救出が目的」で活動してるわけじゃないんですね。びっくりしました。
こういった運動を地方できる人達は限られています。その貴重な人材を主催者が捨てるわけがない(救う会さんは韓国とも協調して救出活動を展開しますのでそれも見越しているでしょう)と見込んで、同志に対して半ば脅迫的に回答を迫っているのを見て心底驚きました。これが何十年かけてもいわゆる保守派が主流にならない原因ですね。
■ 今までのデモ
そして最も現実を見られてないなと感じるのが「国民世論」とある箇所です。本当に小泉元首相が訪朝して同胞を取り戻した時の様な「国民世論」が、また沸き起こると思っているのでしょうか。残念ながらもう二度とそんなことは無いでしょう。仮に先に書いたように直近で大金を餌に何名か「お返し願って」も、政権の支持率浮揚の道具として使われるだけで、この時に戻って来られなかった被害者の方々は、二度と日本の地を踏むことなく現世に別れを告げるしかなくなると思います。
これが10年前なら日本国民の眠れる愛国心に火をつけて、一人一人の救出を願う声を政府に伝え、圧力として外交交渉(今の日本では軍事で取り戻すなんてことは絶対に不可能なので)を「して貰う」ためのものでしたので、国民一人一人に懇切丁寧に訴えて涙して皆の「情」にすがるというのは非常に効果的で正しい運動だと思っています。また、これ以外の運動方法は無いだろうとも思います。
■ なんのために拉致奪還を訴えてデモをするのか
でもそれは既に一昔前の話です。その間、各地で広報活動を繰り広げてきましたが結果どうなりましたでしょうか。拉致被害者とその家族や支援者の年齢が10歳増えただけです。物凄い頭の良い学者さんや、政治家の皆さんが何をしても全く進展が無い状態です。拉致されてから既に30年以上経っている方も沢山います。
この現実を見ずに、未だに(戦後の)日本人らしく、(戦後価値観による)和を以てなど(※3)と言ってるのを見ると、悲しいことですが、多くの被害者や家族の方々がこの世を去っていくのを待っているとしか思えないのです。
今や、拉致奪還を訴えて行うデモは、拉致実行組織である朝鮮総連や、拉致実行犯の諜報員たちに「日本人は絶対に拉致被害者を取り戻す」という気迫と怒りを見せるものだと思っています。優しい整然としたデモは(戦後の)日本人ウケは良いのだろうと思いますが、そのデモを見ながら北朝鮮の諜報員たちは、「まだまだ返さなくても大丈夫だな」と笑いながら金正日に報告しているんじゃないかと想像してしまいます。
■ 最後に
私達、在特会北海道支部では(というより当会自体が、いわゆる「民族差別主義」をとっていない)、いわゆる「民族差別主義」に基づいて何かをしたことも、する予定もありません。現時点で私が学んだ限り「民族差別主義」は、私の主義主張とは違うからです。ただ、よく言われるような「好い人」も居れば「悪い人」も居るから云々という考え方では、半世紀もあれば、左翼思想の根底にある性善説でしか思考できない日本人だらけになるんだろうなとも思っています。
もう残された時間は僅かです。日本国民全体が形振り構わず、「拉致奪還」に向けて怒りの声を挙げないでどうするのでしょう。綺麗事派〜過激派?まで、「拉致被害者奪還」の一点で協調できないのは、やはり戦後・日本人だからなのでしょうけど情けなく残念な思いで一杯です。
但し最後にもう一度書きますが、他団体主催の活動に参加するときは、それに合わせた運動展開を行うべきで、独自にやりたい時は自分たちで主催しましょう。
※1 フィリピン人の排外とは、恐らく「不法入国し在留許可も取らず、不法で在留し続けて騒がれ、実は親族の殆どが不法入国者だったフィリピン人に、法を正しく適用せよと起こした行動」のことだと思います。
※2 民族差別主義とは、戦前の白人による黒人差別などのように、檻に黒人を飼育して見世物として遊ぶとか、狩りの標的として虐殺するとか、犬猫と同じように基本的に人間扱いをしないほどの差別。しかし現在では、罪を犯した外国人を責めると「排外主義」とか「民族差別主義」などと言われる。特に、政治・マスコミ・役所・学者・右翼民族派に至るまで、朝鮮半島が絡むと主張がおかしくなる傾向がある。
※3 和を以て貴しとなすとは、聖徳太子の十七条憲法の1条ですが、意味としては、意見が違う党派間や派閥間で無駄に対立せず、しっかりと話し合いが出来れば自然と道理に適った結果になるのだから、無用な拘りを捨てなさいって話なのですが、それはあくまでも大和の国に住む人々(日本人)を対象に言われているのであって、日本人を拉致して金寄越せと恐喝し、ミサイルを日本に向けている大犯罪北朝鮮相手には通用しません。
※4 6月5日の国民大行進に関する質問状
http://nyt.trycomp.com/modules/news/article.php?storyid=8677
※5 質問状では、在日特権を許さない市民の会にのみ言及しているが、当日は第三梯団は在特会、第四梯団は民族派にとりまとめをお願いされたそうです。
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