'11/6/9
広島にマックスバリュ西本社
7月に閉店する大型商業施設「広島サティ」(広島市南区)の建物に、流通大手のイオン(千葉市)が食品スーパー、マックスバリュ西日本(兵庫県姫路市)の本社を移す方針を固めたことが8日分かった。移転は今秋を目指し、店舗も同ビルに開業する。流通大手グループの本社が広島市に移転するのは初めて。
イオングループのマックスバリュ西日本は、兵庫県と中四国地方に計約160店を展開する。広島市などで店舗を増やしており、中四国で営業を強化するため、広島市を拠点に選んだとみられる。
同じイオングループのサティが核店舗の広島サティは、地上7階、地下1階。昨年12月にイオンがサティの閉店を決めた。市街地に空きビルができることや、近くの住民の買い物場所がなくなることに懸念の声が出ていた。これらも考慮し、イオンはビルの活用策を検討したもよう。
サティは1〜5階で食料品や衣料品などを販売しており、7月18日に閉店する。マックスバリュの本社は2階以上の一部に入居、1階に同社のスーパーが入る方向だ。
6階にあるシネマコンプレックス(複合映画館)など一部テナントは、営業を続ける方向で調整している。
マックスバリュの店舗も合わせた社員は約1600人。食品スーパー「マックスバリュ」、ディスカウントストア「ザ・ビッグ」などを展開し、2011年2月期の売上高は約2444億円。
【写真説明】マックスバリュ西日本の本社移転と出店が予定されている広島サティ(広島市南区)