ニュースランキング

'11/6/7

とうかさん、若者マナー悪化


 広島市中心部は5日までの3日間、「とうかさん」と「ゆかたできん祭」でにぎわった。広島県警によると、十数年にわたって姿を見せていた暴走族は今年初めて「把握なし」。一方、目立つようになったのは、トラブルを周囲であおったり、路上に座り込んで飲食したごみを散らかしたりする若者のマナーの悪さだ。県警は未成年者の飲酒や喫煙などで計87人を補導した。

 露店の明かりが消えた4日午後11時。中区のアリスガーデンや並木通りのロータリー周辺にたむろした若い男女は200人以上。

 翌5日の午前1時前になると若者同士のもみ合いが断続的に起き、警察官が仲裁に入る場面も。

 県警は期間中、延べ約700人を動員して警戒。「面白いことが起こらないかと集まる『期待族』が多い」とみる。

 「ゆかたできん祭」は地元商店街や広島市などでつくる実行委員会が主催。延べ35万4千人が繰り出した。実行委事務局は若者のマナーの悪さについて「終了後の出来事は、祭りとは直接は関係ない」。市は「マナーが悪いからといって条例などに違反する訳でなく、若者を無理に帰らせる権限はない」と距離を置く。

【写真説明】もみ合う若者の仲裁に入る警察官たち(5日午前0時50分、広島市中区)




MenuNextLast