俺たちに翼はない・第10話
昼間の学校を隼人にやらせるのは無理があるんじゃないか。そう思ったものの、これが結構うまく行く。
小鳩は慣れたもので、朝起きてきた人格が隼人と認識したら朝食のメニューをパンからご飯に切り替え。日本人なら朝はご飯に肉って、朝っぱらからちょっと重くないか?それはそれとして、そう言う準備をする小鳩が健気すぎる。しかもいつもの隼人の格好で学校へ行こうとしたのをちゃんと制止するし。
学校で声をかけて来た明日香だが、中身が鷹志でない事にすぐに気がついて不機嫌そうにパチ物扱い。明日香に悪い印象の隼人人格も、卒業文集の分担決めの場では大いに活躍。隼人に押しつけようとして「はーい委員長に全部任せまーす」を、分担指名を委員長に任せると取ってずばずばと指名。四の五の言うヤツはぶっとばす勢いを副委員長の昌子に覆して貰うとしたものの昌子はいいんじゃねと。
昌子、柳木原駅前での隼人人格にぽーっとしてたからなあ。昌子関係がこのあともうちょっと突っ込んだ内容があると面白そうなんだが、残り話数が2話しかないからここだけかな。
しかしこれらの出来事には明日香は大変大変ご不満でございます。面白く無いのは分からないでもないが、やけに攻撃的だな。
隼人人格本来の姿で柳木原に出られた隼人。鳴と亜衣につかまってねぎらいの鳳系列のプールに誘われる。一緒に春恵とアリスも。アリス、亜衣から胸パットを奪って女の子は成長するとか言うのはアリスらしいとして、水着は子供っぽい水着だったな。オトナっぽく黒子が着てるみたいな水着の方が期待どおりだったのに。
プールの後は鳴と亜衣が隼人をアレキサンダーにひっぱる。隼人、まずいと思ったら別の店にすればいいのに、隠れるだけとか。でも隠れてもすぐにバレる。日和子にもバレる。ここで今度は隼人は鷲介に切り替え。色々弁解する鷲介だが、その頃ちょうど外では鳴と亜衣が日和子の本の談義。特に鳴が二作目の「米寿」が気に入って亜衣にも奨める。ほう、米寿は売れなかったとは言っても作品そのものにそれなりの力があったのか。
鷲介が隼人人格のふりをして二人に日和子を紹介。びっくりした二人がサインをお願いしたりして、前回落ち込んでいた日和子も自信を取り戻せた様だ。おかげで書いたもののお蔵入りしかけていた三作目を編集部に持ち込み、出版も決まる。鷲介に感謝しつつそれまで千歳千歳と呼んでいた鷲介に「鷲介、ずっとファンでいてくださいね」と。
人格入れ替えが元々の場所から逸脱して、それでもいい状態を保った今回だったが、それが全く気にくわない人がおひとり。
明日香様だ。
最終盤の波乱要員は明日香で決まりか?