ワカメ漁、3カ月ぶりに再開 岩手・田老ワカメ漁が再開され、棒を使ってワカメを引き揚げる漁師=9日早朝、岩手県宮古市田老地区 岩手県宮古市田老地区の樫内漁港でワカメ漁が約3カ月ぶりに再開され、9日早朝、漁師約10人が小型漁船に乗って港から数百メートル離れた漁場に出発した。 切り立った岸壁近くの沿岸で波しぶきを浴びながら、足を踏ん張る漁師たち。津波で流されたがれきのない場所で海底をのぞき込み、次々にワカメを船に引き揚げていた。 田老地区に2カ所あったワカメの加工施設も被災し、湯通しから塩漬けまで港で手作業に。作業に加わった田老町漁協職員の鳥居高博さん(47)は「漁が再開してうれしい半面、船が減ってしまって、かつての活気はなくなってしまった」と寂しげに話した。 【共同通信】
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