カツオ漁支援で餌のイワシ提供へ
K10034115211_1106091008_1106091013
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

カツオ漁支援で餌のイワシ提供へ

6月9日 9時42分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市では、カツオ漁の再開に向けて、餌となるイワシの調達が難しくなっていることから、水産庁は、調査で取れたイワシを地元に優先的に販売し、復興を支援することになりました。

気仙沼市では、全国有数の規模を誇ったカツオの水揚げの再開を目指していますが、カツオの一本釣りの餌として欠かせないイワシを取る定置網が震災で大きな被害を受け、イワシの調達が難しくなっています。このため、水産庁は、来月からことし10月にかけて仙台湾周辺で行う漁業の研究開発の調査で捕獲したイワシをカツオ漁に提供することにしました。水産庁の調査で取れた魚は、通常、近くの市場を通して流通しますが、今回は宮城県内の餌の業者にイワシを優先的に販売することで気仙沼港を拠点とするカツオ漁に直接、渡るようにするということです。水産庁の委託を受けて調査を実施する水産総合研究センターは「被災地の水産業の復興を少しでも支援したい」と話しています。