【東京】放射線量 測定装置2基増設へ2011年6月9日 都内の空間放射線量測定場所を増やすよう求める声が高まる中、都が据え置き型モニタリングポスト(放射線量測定装置)を二基増設する計画であることが分かった。都内のモニタリングポストは新宿区の一基だけで、二十三区東部や多摩地区での設置を検討している。 モニタリングポストは二十四時間の自動測定が可能で、放射線量の推移を常時監視できる上、携帯型測定機よりも精度が高い。都内唯一のモニタリングポストは、新宿区百人町の都健康安全研究センター屋上の地上十八メートルの高さにある。 石原慎太郎知事は「人間の生活圏の一メートルぐらいの所で測るべきだ」と指示。五月末からは同センター敷地内の地上一メートルで、携帯型測定機での計測も始まった。しかし、新宿区から離れた自治体では「地元の値はどうなのか」と不安の声も多く、独自に測定する自治体も相次いでいる。都は十七日開会の都議会定例会に提出する補正予算案に、モニタリングポスト二基の設置費用二千万円を計上。設置場所などは今後決める。 さらに、都は今月十五日から一週間、携帯型測定機二台を使い都内百カ所で空間放射線量を計測する。各区はそれぞれ二〜三カ所、多摩地区は各市町村で一〜二カ所を予定しており、各自治体の要望を聞き具体的な測定場所を決める。また、小型の測定機七十台を新規に購入。二十日から希望する自治体に貸し出すという。都環境保健課は「放射線量をより細かく測定することで、都民が正確な値を知って安心してくれれば」としている。 (沢田千秋) PR情報
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