名古屋グランパスは11日、リーグ戦の東海ダービー、磐田戦(ヤマハ)を迎える。8日、J2湘南との練習試合でU−22(22歳以下)日本代表の関東合宿を打ち上げたFW永井謙佑(22)は、ロンドン五輪アジア2次予選のクウェート戦前最後のリーグ戦となる磐田戦に、1日のU−22オーストラリア戦でみせたようなゴールを狙う。
後方からのロングボールに、永井は俊足を跳ばして追いついた。サイドのスペースへ抜け出して何度もチャンスメークした。前半45分間の出場だったが、山崎の先制点をきっちりアシスト。5−0の勝利に貢献し、U−22日本代表の3日間の合宿を気持ちよく打ち上げた。
19、23の両日のロンドン五輪アジア2次予選のクウェート戦に向けていい準備ができた。しかしその前にグランパスでの磐田戦が控えている。
1日の同代表の豪州戦(東北電)を終えて、関東合宿に入る前には特別休暇をもらい、福岡で大学時代の友人に会うなどしてリフレッシュした。4月からアジア・チャンピオンズリーグとJ1の連戦で、ほとんど休みなくプレーしていたときに比べるとコンディションは上がっている。チーム合流は先月29日の福岡戦(豊田)以来だが「体は切れている」と状態の良さを自認している。
代表合宿では、守備を固められて相手DFの裏にスペースがないケースを想定して、サイドへ抜け出してチャンスメークする動きを繰り返し練習した。ロンドン五輪予選という一発勝負に向けた練習だが、攻撃の引き出しを増やすことはチームでの活躍にも直結する。
豪州戦の2得点や、ACLのFCソウル戦での得点で、すっかりストライカーのイメージが定着している永井だが、実はJ1リーグ戦ではまだ得点がない。この日の練習試合でもアシストをしたが「点を取りたかった」と話し、常にゴールを狙う姿勢は変わらない。代表での活躍で自信を深めた永井が磐田戦でもゴールを決めて、勢いを継続する。 (伊東朋子)
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