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【大リーグ】

「松井の時代は終わったようだ」 ESPNが酷評 今季初7番も無音

2011年6月9日 紙面から

 昨年9月1日以来、今季初の7番降格にもバットは目覚めない。「結果が出てないから仕方ない。打順は全然気にしていない」。松井はそう平静を装ったが、喉から手が出るほど欲しい結果は出なかった。

 2回2死二塁で迎えた第1打席。1ボール2ストライクからの、ほぼ真ん中付近にきた失投を打ち返せない。「追い込まれてる分、差し込まれてる感じ」。ホームランボールのはずが、力ない投ゴロ。その後も凡退し3タコと意地すら見せられなかった。

 打てない主砲に米メディアの論調は過激になりつつある。スポーツ専門局ESPN(電子版)では、連敗を続けるア軍はすぐにでもトレードで売り手側に回り、長打率の高いウィリンハムはトレード候補だと報じた。その中で松井についても言及され「Looks Done」(松井の時代は終わったようだ)と一刀両断。今後は若手にシフトしていくことを示唆した。

 くしくもその傾向は見られ始めた。故障者リスト入りした正二塁手のエリスの代わり、この日メジャーデビューの新人が起用された。また先発のアンダーソンは肘の違和感を訴え戦線離脱。この日で8連敗を喫し、来季を見据えた戦いにシフトするのも時間の問題だ。「とにかく連敗を止めるのがまず始まり」。松井はそう声を絞り出したが、取り巻く環境は厳しさを増すばかりだ。

 

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