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【大リーグ】

上原 奪三振マシン!! 最近10戦10イニング2/3で16K

2011年6月9日 紙面から

アスレチックス戦の9回に登板し、1回を無安打無失点のオリオールズ・上原=オリオールパークで(共同)

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 【ボルティモア穐村賢】奪三振マシンだ!! オリオールズ・上原浩治投手(35)が7日(日本時間8日)、アスレチックス戦の9回4番手で登板。1人出せば松井と対戦が実現したが、一切の私情は挟まず三者凡退に仕留め、試合を締めくくった。上原は最近10試合で10イニング2/3を投げ計16奪三振。メジャー3年目で初めて開幕から故障なく過ごすオ軍のセットアッパーは、その地位を確固たるものにしつつある。

 1人出せば松井と対戦できる…。4点差で迎えた9回。マウンドに上がった上原はそう脳裏をよぎっていたが、打席にウィリンハムを迎えると雑念は消えていた。

 「まあ4番からだったんで、あと1人出せば(松井と)当たるなっていうのはわかってましたけど。回っても4点差ありましたし、特に意識ってものはなかった」。5月22日のナショナルズ戦以来となる連投。それでも小気味よいリズムで投げ込む制球力に寸分の狂いもない。ウィリンハムを簡単に追い込むと、最後は外角低めに89マイル(約143キロ)をズバッ。4番のバットが空を切った。

 93マイル(約150キロ)を超える速球があるわけではない。この日もMAXは90マイル(約145キロ)。ただ抜群のキレで封じ込むのが上原の真骨頂だ。「速球で空振り? そんなの気にならない。アウトを取ればいい」。背番号19は素っ気なく答えたが、全9球のうち変化球は1球だけ。2死からネクストバッターズサークルで松井が見守る中、スズキを左飛に仕留めて満面の笑みを浮かべた。

 チームの快勝劇にオリオールパークは「コウジ・コール」の大合唱。試合を締めくくる快感を問われた上原は「セーブが付くとかそんなんじゃないし、最後の浩治コールがうれしいくらいですね」と自慢のヒゲをぴくつかせた。

 これで最近10試合の登板では16三振を奪うなど絶好調。それでも「疲れはちょっと残っているけど、睡眠なりビタミンを取ったりと自分で考えてやってる」と気を緩めることはない。報道陣との囲み取材が終わるとドーピング検査のため別室へ。「当たっちゃうんだよなぁ」。そう苦笑いを浮かべた上原だが、相手打者のバットの芯には絶対に当てさせない。

 

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