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【プロ野球】

楽天・田中、8イニングピシャリ チームの連敗止めて5勝目

2011年6月9日 紙面から

◆楽天5−1横浜

 珍しく、マウンド上で雄たけびを上げる姿は見られなかった。楽天の田中は8イニングを3安打1失点(自責0)に抑え、自身今季初の連勝で5勝目。チームの連敗も4で止め、5日ぶりの最下位脱出に貢献したものの、試合後の記者会見では自ら駄目出しを繰り返した。

 「今日はずっと良くなかった。野手の方々にいいプレーで助けてもらった。何も良くなかった」。今季は9試合に先発し、相手に先制を許したのはこれで6試合目。3回に先制されたシーンは味方の守備の乱れと自らの暴投が重なったもの。「今年は(先制されることが)多いですね。あそこは守りのミスが出ていたとしても踏ん張りたかった。点をポンと取られてしまうのは個人的に情けない」と反省の弁を口にした。

 速球は最速152キロを記録し、中軸相手には高速でストンと落ちるスプリット・フィンガード・ファストボールを効果的に使うことができたものの、直球がシュート回転で抜けたり、逆球になって甘いコースに入ったり…。自身のイメージとはかけ離れていた。7日に左目の白目部分から出血する結膜下出血を起こし、周囲を慌てさせたが、この日の投球内容とは無関係だという。

 ただ、野村監督時代から田中の勝ち運の強さは天下一品。1年目の2007年には先発試合で打線の援護が多いことから「マー君、神の子、不思議な子」と表現。この日も先制された直後に味方打線が立て続けに5得点し、“神の子”ならではの神通力を示した。

 田中も初の投手タイトルに一歩前進した。この試合を自責0に抑えたことで防御率を1・33とし、パ・リーグ2位に浮上。チームは借金6といまだ苦しい懐事情が続くが、5年目右腕が獅子奮迅の活躍で6月反攻の火を再びともした。 (鶴田真也)

 

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