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yellowkittyの日記

2011-06-09

東電株主の責任

2011年6月8日、「kojitakenの日記」から

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110608/1307481822

朝日新聞は投書欄が良い、というのは昔から言われることで、政治部や経済部の記者が政財界の要人と接触する日常で腐敗していく一方、「声」欄に投書する読者はそんな「しがらみ」とは無縁なので、胸のすく主張を読むことができる。」

 そのまた一つの例。

2011年6月6日月曜日「朝日新聞」東京版朝刊オピニオンページから

東電株主の責任果たしたい

         東京都新宿区 主婦 62歳

東京電力株価暴落し、株主たちが困っているという。私もその一人だが、こう思っている。株主としての責任ある行動をとりたいと。

 92歳の母の介護をしている私は、母名義の株を管理してきた。昨年6月、東電株主総会の案内がきた。273人の株主が、核廃棄物処分検討委員会の設置、高速増殖炉からの撤退、取締役の報酬の公開などを提案していた。私はその提案に賛成票を投じたが、否決された。

 大地震から数日後、証券会社から電話があった。「株価が下がっています。どうしますか」。心配した妹からも電話が来た。私は逡巡した。株は亡き父が68歳まで働き、少しずつ増やし残してくれた大切な遺産だ。「このまま持っていたらもっと下がる。でも事故を起こした東電株主としてやることはないのか」。結局、株を持ち続けることを決心した。

 いま、福島の人たちは、原発事故のために作物や原乳を捨て、愛する家族の捜索も止められ、避難を強いられている。その無念さ、悲しさ、不安、怒りを思うと、株主として私には責任があると痛感する。東電がどう社会的責任を果たしていくのか、株主として発言していきたい。」

 まっすぐでまっとうな意見。ある企業を選択し投資することは、その企業を通じて社会に参加することだ。その行為の責任を果たすのは当然だ。

 水俣病を起こしたチッソの責任を問う運動のかたちの一つに、一株株主運動があった。

 アジア太平洋戦争中、朝日新聞で働いていたむのたけじさんは、読者から送られてくる投書を読んでいて敗戦を確信したという。

 いまも紙面に掲載されない多くの投書があるだろう。読んでみたい。

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