ニュースレター 2月号(130号)
中国・地域づくり交流会が発行しているニュースレターのインターネット公開版です。

目次

  1. 夢街道フォーラム開催!!
  2. 私の絵手紙
  3. 【部会情報】タウンモビリティ楽会例会開催
  4. 【部会情報】1月度「住まいと環境に学ぶ会」の報告
  5. 【部会報告】第10回 西国街道散策会 TO 岩国
  6. 【お知らせ】(仮称)鳥瞰図絵師石原正さんに広島の鳥瞰図を描いてもらう会
  7. 【新部会誕生のお知らせ】Hot 人粋の会(ほっと ひといき)
  8. 交流大会分科会報告 第二段
  9. 【お便り紹介】ビワの木が引越先を探しています。

■ 夢街道フォーラム開催!! 歴史・文化・自然を活かしたみち・まちづくりを考える。

足立久美子氏

大國晴雄氏

江崎和明氏

1月26日(土)広島国際大学国際教育センター(広島市)において、街道や歴史に想いを寄せる人達150人が参加して、「夢街道フォーラム」が開催された。
街道おこし事例紹介で、歴史街道推進協議会の足立久美子氏(大阪市)から、歴史街道推進協議会では、非営利の地元ボランティア32団体の協力で、飛鳥〜奈良〜京都の歴史街道主要10ポイントでボランティアガイドを行う「定点案内」を行っている等の紹介があった。
大田市石見銀山課 大國晴雄氏(島根県)からは大森の町並み保存の経緯について語られた。東海道五十三次沿線青年会議所連盟の江崎和明氏(静岡市)は東海道400年祭で387の関連イベントを開催した報告がされた。
その後「街道資源の発見・案内」「住民主導のまちづくり」「イベントによる街道おこし」をテーマに分科会が開かれた。
「街道資源の発見・案内」の分科会ではボランティアガイドの方から、活発な意見や質問がなされた。
足立氏から、ボランティアガイドは案内するだけでなく、まちづくりの担い手としての意識もいる。また、旬の情報や、名もない、しかし大切なものに光をあてることが重要。ガイドの役目とし大切なことは、その地域を訪れる人は、人に会いたくて訪れているので、「もう一度あのガイドさんに会いたい」と思われる「おもてなしの文化」を育てる必要がある等の提案やアイディアの提供がなされた。
また、昨年、夢街道ルネッサンス推進会議が公募した「マップコンテスト」に応募があった作品63点の内、予備審査で残った23点の公開審査と表彰式が行われ、11点の作品が表彰された。
最優秀賞には、「福山の女性たちが歩いて見つけた「いちおしマップ アルキャンホーヤ」選ばれた。

■ 私の絵手紙

このところ新聞やテレビは、怖い事件を毎日のように報道し、私達を震撼とさせています。また周囲を見まわすと、若者の傍若無人ぶりに出くわして驚くことも再々。1月28日の朝刊にも「ホームレス集団暴行致死」の記事が大きく出ました。再度暴行を加えたに、「死ぬと思わなかった」と言うのが少年たちの言葉です。

私も週2回、近くの公民館を、夜間利用していますが、最近目につくのが、公民館の各階にある椅子やテーブルがホームレス風の人や、中高生の溜まり場になって居ることです。1階のテレビのあるコーナーには、高齢者優先とあるので若者はいませんが、上の階は若者が、全部占領して居ます。先日の夜も、暴走族まがいの若者4〜5人が食べ物を辺りに撒き散らして、騒いで居ました。それぞれの教室のドアを閉じ、静かに学習会をしています。誰も怖くて注意はしません。28日の記事には、教育学の先生が、「公軽視教育のつけ」と発言しておれました。同じような現象で、地べたに足を投げ出し、車座でしゃべる制服の女の子、混雑する電車の中で平然と化粧をする若い女性達。「日本人の脳が機能障害を起こしている」。北海道大学の澤口俊之教授は、その主な要因は、日本人の脳の進化の流れに逆らう、食生活と住まいと方の急激な変化にある」と農業新聞で指摘しておられます。これがまた恐いことです。

(ひの かつこ)

【部会情報】タウンモビリティ楽会例会開催

2月の例会は、1月の例会に突如現れた国土交通省国土技術政策総合研究所都市研究部都市施設研究室の高柳研究官の「その後」、又呉市の新たな取り組み「やさしさバス研究会」実施報告など最新情報交換の場とします。話題提供をお待ちしていますので多くの方ご参加ください。

      開催日時 平成14年2月13日(水)18:30〜

      開催場所 中国・地域づくり交流会 Cハウス 3F

      内容

      • ユニバーサルデザイン全国大会参加報告(1/24〜1/25)
      • 呉やさしさバス研究会研究報告(1/27)
      • いまからのまちづくりシンポジウム参加報告(1/29)
      • 地域づくりサロン交流談義 in Kimita

(世話人 久保田 博)

【部会情報】1月度「住まいと環境に学ぶ会」の報告

今回は「RC外断熱」の現状の一部分をお知らせいたしました。

内断熱(逆断熱と表現する人もいる)と外断熱の実物大模型を交流会に持ち込み、「熱」と「湿氣」が躯体に対してどう影響するのか。それが結果的に生活にどう結びついているのかを空氣線図を使い学習、又、関連ビデオも視聴しながら楽しく学習・和談しました。

参加者の声 数例

  • 建築物の寿命が25年程度でないと困る人たちが実際に居る事が普及の妨げでしょう。(建築士事務所主宰)
  • 自分が住んでいる建物だけは目に見えないところで結露していない事を信じている。(サラリーマン)
  • 隙間だらけの住み方が気に入っている。から、断熱は必要でない。(教員)
  • 計画換氣による過乾燥と適湿状態のコントロールが困難な事。加湿器が雑菌の培養拡散機になりやすいことが問題。(元住宅メーカー勤務) など

参加者の中に親戚が内断熱マンション購入を契約したばかりの方がいらっしゃいましたので、ビデオを一本贈呈しました。参考にして壁体内で結露を起こさないような暮らし方を工夫していただきたいものです。(出来たとしても光熱費が高くつくだろうなぁ)模型は貸し出し(倉庫前渡し−一千円/日)及び作製(10万円/内・外セット)いたしますのでお氣軽に連絡ください。

日本のマンションにひそむ「史上最大のミステーク」TBSブリタニカ刊−を参加者に無料配布し、興味のある方は引き続き勉強していただくようにしました。(無料だから読まないだろうなぁ)

この本は、(株)日本建築物理総研から(株)いとう杢に提供されたものです。

コンクリートジャングルの現状をえぐる第二段の本が今月中旬に出版されますのでRC造を検討中の方はご一読される事をお勧めします。

すでに建築若しくは購入済みの方も改修時期をにらんで読まれたほうがよいと思います。

最後にコーポラティブでRC造を計画中の方は外断熱に取り組まれたほうがいいですよねぇ。という話で締めくくられました。

次回開催予定

    日 時

      平成14年2月14日(木) 18:30〜20:00  勉強会 20:00〜 和 談

    場 所

      中国・地域づくり交流会サロン

    題 材

      蘇生科学の紹介

    紹介者

      (株)ユニックス 桑田 剛 氏

      (株)ユニックスは高嶋康豪博士の科学を実践応用するシステム開発会社で、一人一人が蘇生回帰する為の食から睡眠までの生活一般商品を唯一提供する会社。

    問題意識

      2050年世界の人口は100億へ。エントロピーは増大し続け、環境問題、人口問題、食料問 題、エネルギー問題を抱え、生命存続の危機が迫っている。

    呼びかけ

      まず、真実を知る事から始まります。間違った既成概念を捨てて、新しい時代のステージへ 向かってい戴きたい!

    高嶋博士

      IAE(国際学士院)副総裁。環境微生物学博士。

      200年6月、ノーベル賞の7つの部門で正式ノミネートを受ける。国内上場企業は勿論、台 湾政府、スペイン政府その他各国からの招聘により現代科学で不可能とされるダイオキシン(環境ホルモン)、重金属、放射能等の分解、消失を実証、提唱し続け、世界中から注目を浴びている科学者。

(伊藤 光恭)

【部会報告】第10回 西国街道散策会

岩国 大竹市木野〜小瀬の峠〜岩国まで歩く

岩国市関戸の吉田松蔭の碑(絵)井上 宏司 作

主 催

    西国街道散策会

日 時

    平成13年12月2日(日)10時〜15時30分

参 加

    (佐々木卓也ほか41名)

AM10時に JR大竹駅前集合、10時21分発鮎谷行きの路線バスに乗り、中津原バス停までいく。貸しきりバスを借りたように私たちで一杯になった。木野の渡しを見た後、両国橋を渡河、小瀬に入る。この後、小瀬峠を越えて関戸に入る。客神社で昼食の後、岩国城下へ。徴古館見学後、ここでみんなは解散。工事中の錦帯橋を見学の後、バスで岩国まで行く。

最初の大竹市木野に、安芸浅野藩と、周防毛利藩の国境の川、小瀬川がある。でもこの川は当時、西国街道の川をはさんでの町である名前が影響している。安芸の国では、木野集落の名前をとり、木野川、そして、周防の国では、小瀬集落の名前を取り小瀬川と呼んでいる。最近までは、河川の名前は一つであることとされ、なぜか小瀬川となった。いまでは、地域での呼びなは尊重されるべきこととなり、地図にも小瀬川(木野川)となっている。

木野では、渡し場であるためか、水流の勢いを落とす必要があり、当時の藩主であった福島正則により、小林三角和久(水制工)が施されていた。福島は、国づくりの基礎にと積極的に土木事業に力を入れていたようだ。

そのあと、木野、小瀬の集落を散策の後、関戸へ向け峠越えをした。一部旧道とおもわれるところを通っていったが、ほとんどは、道路として改良されており、意外と歩きやすかった。この道は、明治維新の前、吉田松蔭も歩いており、記念碑も多く、歴史の重みを感じることが出来る道だった。
関戸の客神社で休息、昼食を取るが、冬にもかかわらず、暖かくて過ごしやすい日中でした。
関戸から西国街道を外れ、岩国城下に入った。

錦帯橋を渡ったが、いつもは車できてちょっと見てアーそうかとおもう程度、でも、今日は、歩いて旅をして、錦帯橋を渡ったためか感慨ひとしおであった。歴史の徴古館で、古い地図など検分することも出来、充実の一日であった。

(shiokata)

西国街道公式ホームページ http://www.c-haus.or.jp/kaidou/

次回開催予定

第12回 近世西国街道散策会(欽明路〜柱野)

    日 時

      平成14年3月3日(日)
      (朝のテレビ放送の午前の天気予報の降水確率50%以上は中止)

    集 合

      JR岩徳線欽明路駅9時45分 
      (JR岩国駅岩徳線のホームで9時21分岩国発徳山行きに間に合うように集合して、1両目に乗車します。)

    解 散

      JR岩徳線柱野駅 14時40分頃を目安(岩国行き14:49)

    参加費

      1人500円(夫婦は1組で500円)

    問題意識

      中国地域づくり交流会事務局(TEL.082-221-8505 FAX.082-221-6009)

      当日の問い合わせ(090−9468−9868まで)

【お知らせ】(仮称)鳥瞰図絵師石原正さんに広島の鳥瞰図を描いてもらう会

鳥瞰図絵師 石原正作「大阪絵図」

日 時

    2002年2月12日(火)18:30〜20:30

場 所

    C-hausサロン

すてきな街には,すてきな鳥瞰図が必要。

皆さんこの考えに異論はないはずです。

世界に名を知れた鳥瞰図絵師である石原正さんが,先日広島にいらっしゃいました。話をさせていただいたところ,石原さんご自身が,かねてより広島の鳥瞰図を描いてみたいと考えていらっしゃいます。想いは一致!!

ということでさっそく,鳥瞰図を描いてもらうための,条件を整えるためには,どのような活動や組織が必要なのかを,検討しはじめるための,きっかけとなるような集いを開きます。

この趣旨に賛同される方は,お集まり下さい。(石原さんが来るわけではありません,念のため)

(発起人:山崎学,相良只夫)

【新部会誕生のお知らせ】Hot 人粋の会(ほっと ひといき)

内 容

    JAZZライブ

目 的

    粋な人達とほっとでHotなひとときを共有する。

活動方針

    定例会−交流会サロンで月一回のライブ。その他、まちづくりに根ざした演奏活動。

代表者

    ジャズピアノ 杉山ルミ子

昨年夏、私は一人で車を運転中、車と仲良くジャンプをして湯来町のとある川の掃除に入りました。湯来町からはまだ表彰は戴いてませんが、今年の梅雨明けにホタルが沢山この川にやって来てくれることでしょう。

車は大破、九死に一生を得た私は病院のベットの上で思いました・・・これも、「ちょっとこの辺で一息入れたら?」との神様からのお告げだったのかも。そこで交流会会員の皆様ともほっと一息の時間を楽しく共有出来ればと思いつき、音楽部会を設立しました。昨年4月に、「はつかいちジャズオーケストラ“CHERRY BLOSSOM 21”というビッグバンドを結成しました。廿日市を拠点に「我がまちのジャズオーケストラ」として地域の人々に親しまれ、愛され、育てられるような地域に密着した幅広い演奏活動をするべく、月二回の練習に励んでいます。近い将来、交流会の皆様のお耳にもこのビッグバンドのサウンドが届くことを願っています。

※交流会サロンに常設するアップライトピアノを求めています。冬眠中のピアノをお持ちの方、格安か無料でお譲り下さい。

連絡先:湯来の里 杉山ルミ子 0829-86-1105

交流大会分科会報告 第二段

当回から、数回にわたり順不動で2001交流大会in島根の各分科会の報告を行います。

第8分科会 「定住と回遊」

【参加者】

    藤山(コーディネーター:島根県)、菅原、仲田(島根県庁)、西村(広島県立大学4年)、井上(福山市)、藤井(大社町)、瀬戸、中倉(広島市)  計 8名 

【記 録】

    中倉

【会の内容】

    はじめ40分ぐらい、コーディネーターの藤山さんから「島根県内の人口動態、生活実態当の研究成果」(注)についてパソコン分析結果の説明が行われました。

    (注)「21世紀に求められる定住構想とGISを活用した情報共有方行政の推進」(島根県中山間地域研究センター地域研究課、主任研究員・藤山浩)

■概要

  1. 大きく変わる地域構造(25年で人口は3分の2に減少)
  2. 中山間地域に必要な地域運営の転換(広域化する生活圏と集落の「希薄化」、新たな「小さな自治」)
  3. 中山間地域における定住構造(限定される人口再生産地区とU・Iターンの重要性)
  4. 新たな多自然分散居住に対応した地域運営の方向性(対応するマネジメント・システムの転換とGISの活用)
  5. 住民参加型研究を目指して(集落、交通、イノシシ、道路・拠点整備、新センターのWeb-GIS)

その説明のなかで、中山間地域の問題では総論賛成、各論反対の構図が相変わらず多いこと、集落によっては状況が異なるはずなのだが、具体的にどうするかまでの議論につながらないことが、報告されました。つまり、ほんとうの意味で、中山間地問題が自分たちの置かれた状況として認識されてないか、もうすでにどうしようもないとあきらめの境地にあるというのが、藤山さんの感想でした。

以下、こうした最初の投げかけに対してさまざまな参加者意見が出され、熱心に討議が進みました。

  • 都市と田舎の交流促進は、過去に流出した人の呼び戻しではないか。そう考えると交流の方法も違うかたちで考えられるのではないか。例えば、都会に出ているかつての地元の人をUターンさせるような促進策をもっと考えてもよいのではないか。
  • (情報時代といえども)人と人の交流していくことが大切だ。(交流会もそれをモットーに立ち上げた経緯がありす。)
  • これまで、行政が(都市と田舎の交流)施策を行ってきたが、過疎化の方が進行が早かった。
  • 町村単位で考えれば(小さな人口のまちで)3組のIターンがあれば町が変わる。
  • 都市住民が、今の都市の住まい(例えば団地住まい、マンション住まい)で本当に満足しているのだろうか。
  • 森林保全について、雇用の場を提供するような対策のひとつにならないか。(ただし、これについては、都市住民が山に入っても難しいのではないかという意見があった。)
  • Iターン者の生活や職業として、漁業や林業は給料制なので比較的入りやすいが、農業の場合は、これまでそういう仕組みがなかった。また、農地の取得が難しいという問題もある。(※今後、こうした制度やしきたり等も構造的に改革していく必要があると思われます。)
  • 中山間地の場合、外への生活活動を展開しなければ、夫婦2人で2万円/月で暮らしていけるという調査例がある。ただし、子どもがいると、そうとう費用がかかる。
  • 子どもの教育環境として、人数が少なく学校のクラブ活動でもひとつしかできない。
  • 日本人の暮らし方・意識が変わらないと中山間地問題の解決は難しい。現在、まだアジア特有の一極東京集中の社会状況にあるが、ここのところをどう解決し脱却していくかを考えないといけない。
  • 大社町では、出雲大社関係意外には働く場所がない。そのため、しかたなく食を求めて都会に出ていくというのが現状だ。
  • そこで、I・Uターンの成功事例をつくり、情報発信していくことが大切になる

    ※ここでなぜか道の駅の話へ脱線

  • 「道の駅」が採算不振だ。営業時間を長くするなどの自助努力が足りない。自分たちの都合で開店閉店時間を決めている。(※)つまり、利用者のことより自分の都合で、あるいは、サービスという観点、商売の姿勢、まちづくりの面での取り組み姿勢などが欠如しているのが現状です。
  • 道の駅に個性がないが、農産物・魚介類などの新鮮な一次産品には魅力がある。(※)やはり、まちづくりの姿勢が欠けているのではないでしょうか。また、地域住民がいっしょになって知恵と涙と汗を出すという部分が欠落しているため、個性がじょうずに打ち出せないとも言えるのではないでしょうか。

    ※もとの話の路線に戻って・・・

  • 集落の再編をやったところでも失敗例がある。(石見町・匹見町など)
  • 生活交通の解決が重要だ。例えば、車で約30分の範囲にスーパーや病院が必要になる。解決策を、道路で考えるか、住み方で考えるか住民の選択が問われる。(※)両方から考えたいと思います。
  • GISシステム(情報)でつなぐ、利用者ニーズで運航するコンビニ・タクシー。(かつては、皆、GISシステムが別のかたちでもっていた。(それが農村特有のシステムでもあった。)つまり地域情報は頭のなかで共用していたのではないか。
  • 「弥栄村共同農場」では、チャレンジする若者がいついている。第2の役場マン的な人がいて、コーディネート機能を果たしているのが勝因のひとつではないか。また、体験型・実験的な取り組みなので次の目標やステップが見え方向付けしていることも影響している。
  • そこで一言、「行政施策は、先に見えるものが必要だ。」
  • そこで二言、「中山間地域に入居するのは、『仲介役』が必要だ。」
  • キーパーソン(例えば、パン職人、花つくり人、工芸作家などは)は、地域の自然や地域特性をうまく活用する人(活用できる人)であってほしい。
  • キーパーソンのドラフト制度のような仕組みがあったらよい。(※すでに、トレードはあちこちではじまりつつあるのですが・・・。)
  • 長男が都会に出ていってしまうと、その家はつぶれてしまう。跡継ぎ(特に長男)が地域に残る対策が必要だ。(※I・Uターン等の施策の目玉であるかも知れません)
  • 田舎では結婚が非常に難しい。そのため独身男性が多い。(嫁探しが課題だ。)
  • 圃場整備されたところに家が建てられる例がみられる。問題だ。(無駄な投資になってしまう。)
  • 定年後の行き方・暮らし方を考えていきたい。田舎暮らしの魅力を定年者に伝えていくことが重要だ。
  • 定住体験と長期の休暇期間を設けて、自然に地域に溶け込めるような方法があればよい。
  • 半定住的な住み方も研究したらどうか。(※以前、「複住居」という考え方について、中国地方建設局と交流会でビジョンづくりを進めた経緯があります。「半定住」の概念はぜひとも考えていきたい課題です。)
  • 定住の考え方、「やどかり発想」から脱却し、もっと自由な住まい方(生活スタイル)に変えていくことが重要だ。
  • そこで一言、「田舎にもパブレストランをつくろう。」

(以上、中倉さん、※は花輪文責)

以上、さまざまな分野に飛び火しながら「定住と回遊」の話し合いが行われました。

人が地域を巡り、地域の人と交流し、ちょっと立ち止まり、ちょっと泊まって、やがてとりこになって地域のファンに・・・。という構図は、なかなか難しいのですが。回遊・交流から複住居・副住居の半住民として半居住へ、そして定住・完定住に至る過程は、これからさまざまなかたちで取り組んでいきたい課題です。

テーマ「定住と回遊」は、そうした都市と田舎のかかわり合いを舞台としたストーリーづくりを意図していました。地方分権と構造改革、広域合併といった地域の骨幹を揺るがす大波を受けて、そのなかで地域がたくましく生きていくための試練のときにあたり、自分たちの問題として知恵をしぼっていくことが、私たちの最重要課題と思われます。それは、交流会の研究・実践課題でもあると考えます。

(花輪文責)

【お便り紹介】ビワの木が引越先を探しています。

以下のようなメールが、グリーンネット宛てに来たので、照会します。

長野県の岡谷市にある岡谷西部中学校の教師です。卒業間近となった3年生の学級担任をしております。

生徒が入学した'99年の5月に給食に出たビワの種を鉢にまいたところ100本以上の芽が出ました。

それから3回目の冬を越そうとしているところです。ビワの木は生徒たちが当番で水をくれ、夏はベランダで、冬は教室に入れて育ててきました。80本ほどが25〜30センチになっています。

生徒たちはあと2か月あまりで卒業します。枯らせてしまうのは惜しいので、何とかならないかと、学級会で話し合いましたが、本数も多く、学校の室内に置けば大変手が掛かります。露地に植えれば冬の寒さで枯れるのは目に見えています。

そこで、温暖な土地の方にお願いして、「山のふもとなどの空き地に植樹させていただけないだろうか」ということになりました。長崎県・愛媛県・千葉県など温暖な土地で栽培がさかんと聞いています。

どなたか、もし相談に乗っていただけるようでしたら、ご連絡下さい。生徒代表とともにビワの苗をもっておうかがいします。このビワの木とともに3年間の中学校時代を過ごした生徒たちにとって、一生の思い出に残る植樹となり、大人になっても必ず木や山を大切にする人になってくれるものと思います。どうかよろしくお願いいたします。

〒394−0047 長野県岡谷市川岸中1−1−1
岡谷西部中学校 3年2組担任 八幡研一
baql0016@mbc.sphere.ne.jp

(松波 龍一)