ナイアガラ・ガラクタ・スプラッシュ

Splash 1: 謹賀新年(1997.1.1)

 明けましておめでとうございます。

 昨年の6月9日にスタートしましたこの《アミーゴ・ガレージ》。まだ“半年”ですがこの“盛況”、これも偏に参加者の御協力・御努力の賜物と感謝しております。

まだまだ試行錯誤の段階ですが、基本的なことは出来上がりました。

 一番ウレシイのは、参加メンバー諸君が続々と自分のホームページを持ち出したことです。

 《直》のコミュニケーションを求めるのが一般的な“ファン心理”というもの。メールの返事書のために早起きして午前中を費やしておられるスーパー・スターもおられるとか。

 我が《アミーゴ・ガレージ》の参加者は、とにかく「私を煩わせないように」「余計な気遣いをさせないように」と、殆どメールを送って来ません。(その気の使い方たるやスゴイものですね。“感謝”しています)

 その代わり。

 彼等は自分のホームページを立ち上げている。

そこでの“間接的”な会話は、他の人にも読めます。つまり第三者も参加出来る。基本的に“直”のコミュニケーションとは《私的》なものです。その“私的”なものを出来るだけ《公》のものにして行こう。

 それが『PUB』の本来の意味合いでしょうし、それに関連した語句が“PUBLISH”です。(どちらもpublicが元。反語はprivate)

《相互交流》なることが、本当にあり得るとしたら、私的なメールの交換よりもお互いがホームページを持って“公開”し合う。これではないでしょうか。

 《アミーゴ・ガレージ》は“真の”PUBを目指しています。

 「メールの交換はホームページで行いましょう」なんてキャッチ・フレーズはどうでしょうネ。

 よく「ゴミが増えるだけだ」と訳知り顔で語っている人をみかけますが“ゴミ”の余地のないものはツマラナイものです。“私的”な関係なら個人個人が行えばよい。インター・ネットではそれをいかに“公”に出来るかを常に考えつつ参加するものではないか。と、この半年間経験してそう感じました。

 コンピュータに強い人も、また初心者も、ホームページを立ち上げるその“努力”は並々ならぬものがあったと推測します。これは冗談抜きで、本当に「ご苦労さま」といいたい。

 殆どの方々は28.8のモデムを使用されているでしょう。私もこの暮れ、久々にこのスピードでアクセスして驚きました。「こんなに遅いのか!」と。

 思えばインター・ネットを本格的に始めた昨4月(プロバイダには95年に加入しておりました)あまりのノロさに“速攻”ISDN導入を決意。

 ホームページがアメリカ移転をした頃(7月28日)には“快適”なインター・ネット・ライフになっていたのです。

もちろんISDNでも混雑からの遅さは回避出来ませんが、でも“最低”これくらいのスピードが実現出来ないと、とても普通のインター・ネット・ライフとは呼べないと思いますヨ。

 ましてや皆さん、それぞれお仕事をお持ちです。アクセス出来る《時間》は限られている。その中での連日のアクセスやホームページの立ち上げだったことを考えたら、本当に頭が下がる思いがしました。

 NTTが宣伝していますが“本格的”に始まるのは《2005年》からでしょうね。結局は衛星使用も含めて《回線》の問題に尽きるようですから。

 運良く長らえることが出来たなら《2008年》に私は還暦を迎えます。

 昨年の“CD解説”にも書きましたが「60歳になったら“ラジオ”を始める」とはまさにこのことだったのですね。

 ナイアガラのインター・ネット本格参入は“2008年”ということになりそうです。

 それまでは準備期間。そういう意味ではこの半年間《アミーゴ・ガレージ》は理想的な動きを見せたといえます。

 日本型社会は常に《縦》の構造で動いています。《上下》です。

 ホームページのあり方にしても《本家》と“分家”という縦構造になりがちです。分家の中でも本家争いが起きたりする。「本家の動きがないから分家が動かない」というパターンにも陥りがちです。

 これでは“他動型社会”と“他動人間”から脱却できません。本家がなくなると自分もなくなるのです。

 またこの構造は、相手に対して《要求・要望》のオン・パレードとなり“相手を動かす”ことだけに終始します。そして、

 自分は“動かない”。

 問題は“自分”が動くことなのです。自分が動かない限りは何も起こりません。(“どう”動くか、という問題はありますが)

 《アミーゴ・ガレージ》の参加者は“自分”で動きます。しかも皆さん“独自”の色があります。更に横の繋がりもある。(この行動力には驚きました。実に『うれしい予感』の第二弾『うれしい誤算』でしたヨ)

 【ナイアガラ】という大きな総体のもとでは《アミーゴ・ガレージ》とて参加者の一員です。

 “ナイアガラ”はそういう理想・理念のもとに行動を行って来ましたし、この《アミーゴ・ガレージ》の基本理念も同じです。

 そして最後の最後の理想は、

 《アミーゴ・ガレージ》がなくなったとしてもその横の関係が続くことでしょうね。(アイロニカルな表現ですが“真理”ではないでしょうか)

 今年も恒例の『新春放談』(1月5・12日)で幕開けです。

 第二回目には“聞きもの”も用意されています。

 2月にはFM横浜出演予定。それから高田文夫編『江戸前で笑いたい』という本にコミック・ソングの原稿を書きましたが3月頃に出版予定です。

 今年は『多羅尾伴内楽団』『夢で逢えたら/シリア・ポール』から20年です。これらに関連したものも“地味に”あるかもしれません。(当社比)

 どちらにしても、これからのナイアガラの“動き”はこの《アミーゴ・ガレージ》を“中心”に行います。(多分「終わるまで続くと思います」(>_<))

 実に私にとって好都合のメディアが現れたものです。

 “長生き”して良かったと思っています。

 『信長』までは後1年と7ヶ月と28日ですからね。

 “地獄の旅の一里塚”である《元旦》ですが、お互いに生きているうちです。

 せいぜい楽しみましょう。

 以上、初めての“新年”を迎えた《アミーゴ・ガレージ》の初荷メッセージです。

 本年もヨロシク!




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