故エルビス・プレスリー(米、1977年没)のヒット曲「監獄ロック」(1958年)が、10日までに英国のヒットチャートで1位になった。プレスリーの生誕70周年を記念して再リリースされたもので、英PA通信などが伝えた。 プレスリーの誕生日は35年1月8日。音楽業界大手ソニーBMGは、「監獄ロック」を含めプレスリーの18のヒット曲を1週間に1曲ずつ再リリースしている。 PA通信によると、今回の「監獄ロック」は52年に英国でヒットチャートが始まって以来、999曲目の1位。次に再リリースされる「ワン・ナイト」が1000曲目のトップになる可能性も出ているという。 [2005/1/10/23:09] |
やってくれますねー、イギリスさん!2002年の「A Little Less Conversation」は“没後二十五周年”ということでしたが、今度は《生誕70周年》ときましたヨ。
このように“没後”と“生誕”を繰り返していけば永遠に続きますからね。青島幸男さんの『新五万節』を思い出します。「死んだり生きたり繰り返し 呆れた神様 五万体」。ワタシも“ナイアガラ仙人”などと時々呼ばれますが、このイギリスでのエルヴィス現象もまた《仙人システム》ですね。
ナイアガラは昨年までの《20周年記念事業》が終わり、今年から次の“30周年記念事業”に突入します。これも永遠にリサイクルされる永久システムです。こちらの場合はたまたま84年に活動を休止したために、レーベル活動を開始した75年との間が“10年間”となったために起きた偶然でした。
それにしてもイギリスさんは執念深いといいますか・・・。ピーター・バラカンさんと初対面で打合せなしのブッツケで行なった『ビートルズ番組』(95年:TBSラジオ)も丁度10年前でしたが、あの時もインスト好きの話題になって、「イギリス人は変ってるんだよネー」とピーターさんが笑いながら言っていたことを思い出します。「とにかくイギリス人はエルヴィス関してだけはLOYAL(忠誠)ですネ」という発言もありました。
まさに今年の《監獄ロック再チャート1位》はそのLOYALTYの証明と言え、この世界一のエルヴィスへの忠誠心が“ビートルズを生んだ(生むことが出来た)”のではないか、とさえ思えて来ます。