ELVIS' GOLDEN 1966-67
01. LOVE LETTERS
02. COME WHAT MAY
03. BLUE RIVER
04. FOOLS FALL IN LOVE
05. PLEASE DON`T STOP LOVING ME
06. SPINOUT
07. STOP, LOOK AND LISTEN
08. EASY COME, EASY GO
09. YOU GOTTA STOP
10. LONG LEGGED GIRL
11. SPEEDWAY
12. THERE AIN`T NOTHING LIKE A SONG
13. LET YOURSELF GO
14. A LITTLE LESS CONVERSATION

 5・7・12・13はこの時期を支えたJOY BYERS作品。5に関しては、未発表バージョンの歌もまた素晴らしい出来。沁みる。

 68年の音源も少しここに加えましたが、最後の「おしゃべりはやめて」はハル・ブレインの名ドラミングがサウンドの核となっています。1960年から続いて来たナッシュビル・セッションマンもこのあたりで徐々にフェイド・アウトして『FROM ELVIS IN MEMPHIS』(69年)で新たなサウンドをバックに新たなスタートを切ったのでした。

 NBC・TVスペシャルのドラムもハル・ブレインで、その後ツアー・メンバーのロニー・タットのスタイルの原型を作りました。(名ギタリスト、ジェイムス・バートンがツアー・メンバーとなったのも嬉しい出来事でした)

 チップス・モーマンのアメリカン・スタジオでのセッションも、それまでのカントリー色からソウル色を濃くするのに成功し、「イン・ザ・ゲットー」や「サスピシャス・マインド」がそこから生まれました。因みにトミー・コグビルとジーン・クリスマンのリズム・コンビはダスティー・スプリングフィールドの『DUSTY IN MEMPHIS』に於るコンビでもあり、《はっぴいえんど》のベーシスト・細野晴臣氏はそのアルバムの中の「サン・オブ・ザ・プリチャーマン」のベースに非常に影響を受けたと語っています。

 68年の「ギター・マン」はジェリー・リードの曲であり、そのリードのギター・スタイルに影響を受けて鈴木茂君は「びんぼう」の名イントロを作り上げました。

 やはり“エルヴィス”は《はっぴいえんど》時代の私の中にも強く存在していたことを再認識したりしている今日この頃です。



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