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【社会】

日本モンキーセンター所長、西田利貞さん死去 

2011年6月8日 11時05分

 野生チンパンジー研究の世界的権威で、京都大名誉教授でもある愛知県犬山市の日本モンキーセンター所長西田利貞(にしだ・としさだ)氏が7日、直腸がんのため死去した。70歳だった。自宅は公表していない。通夜は8日午後6時から、葬儀・告別式は9日午前11時から、いずれも京都市北区紫野宮西町、北ブライトホールで。喪主は妻晴子(はるこ)さん。

 1965年から半世紀近く、アフリカ・タンザニアでチンパンジーの野外調査を実施。雄が集団にとどまり、雌が他集団に移る父系社会であることや、雄同士が地位をめぐって政治的駆け引きを行うなど、人間社会と似た社会性を持っていることを明らかにした。

 88年、京大理学部動物学科教授。95年に京大院理学研究科教授。2004年に定年退官し、日本モンキーセンター所長に就任。08年には人類学のノーベル賞といわれるリーキー賞と、国際霊長類学会から生涯功労賞を受けた。いずれも日本人初。10年には第63回中日文化賞を受賞した。

(中日新聞)

 

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