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【社会】

国産ロボット、原発へ 「クインス」建屋深部調査

2011年6月8日 12時22分

 福島第1原発に派遣される災害対策支援ロボット「クインス」=8日午前、千葉県習志野市

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 福島第1原発事故の収束に向け、千葉工業大と東北大などの開発チームは8日、高レベル放射線量のため人が作業できない原子炉建屋内部で調査活動をする国産の災害対策支援ロボット「クインス」を原発に派遣すると発表した。早ければ10日に原発に入る。

 クインスは遠隔操作で複雑な形状のがれきを乗り越えることが可能で、原子炉建屋内の階段も上り下りできる。これまで米国製ロボットでは近づけなかった原発深部の調査が期待されている。

 開発チームによると、クインスは無限軌道で動く車体の上に放射線測定機器や水位計を搭載。建屋内にたまっている汚染水を採取することもできる。第1原発では車体から約700メートル離れた場所でゲーム用のコントローラーを使って操作する。

 開発を担当した千葉工大未来ロボット技術研究センターの小柳栄次副所長は「がれきの走行能力では世界一。避難している人や現場の作業員のために役に立ってほしい」と話している。

(共同)
 

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