県は総務省消防庁から救助消防ヘリコプター1機を来年3月31日から借り受けると7日、発表した。昨年7月に秩父市で墜落した県防災ヘリコプター「あらかわ1」の後継機も同時期に配備される予定で、事故以来の1機体制から3機体制となり、医師が同乗する「ドクターヘリ」の夜間運航再開も検討される。
消防庁から県に申し出があった。大規模災害が発生した際には県外にも優先的に出動させることなどを条件に、5年間無償で貸与される。それ以降は更新する。
機種は「あらかわ1」後継機と同じで、イタリア製のAW139。県は整備費などで年間約8000万円の維持費を見込んでいる。3機体制となることで、各機の点検期間も含め常時2機が使用できる状況となる。
上田清司知事は7日の定例会見で、3機体制が始まれば、事故以来見合わせてきた夜間のドクターヘリの運用再開を検討する方針を示した。【西田真季子】
毎日新聞 2011年6月8日 地方版