ブラックスワン
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クレムリンと単行本の宣伝だけでは誰も読まないので、ちょっと前の話ですが、映画の感想を。
話題のブラックスワン 見てきました。
以下ネタバレの恐れがあるので注意ください。
とても面白かった、が全体に女性向けだったと思う。
現に、上映後、シビれまくってる自分に、夫の開口一番感想は「よくわからなかった」だった。
舞台はバレエで主役はナタリーポートマンと言う、一見すると自分には何の用もない世界のように思えるが。
こういう「敵しかいねえのか!!」と絶叫して、ベッドから転げ落ち、頭髪という頭髪を全部ぶち抜いた後で「全部自分の一人相撲だった」とわかる、というのはとてもよくあることであり(3日に1度くらい)悩みやすく、妬み嫉みやすく自己評価が低い女性は共感度大だろう。
ラストは決してハッピーエンドではなかったが、途中「志半ばにして発狂エンドか!?」と思わせただけに、最後に場外ホームランが打てたんだから、良いじゃない、と、割と鑑賞後爽やかな気分になった(三振しかしてないのに発狂する人生もある)
あと最後のバレエシーンはとてもよかったので、話は全然わからなかった、いいからスパイダーマンを出せよ、と思った御仁もそこは楽しめるんじゃないかと思う。
しかし、実際のバレエの現場がどうかしらないが、今作だけに言えばバレエとは「セクハラ」という概念すらない職場である、御神体にまたがって温泉に突入する祭 ぐらいデリカシーをドブに捨てている。
もちろんバレエも御神体祭も目的あってのことなのであるが、素人からするとなかなか厳しい。
何せ、優等生的なバレエしかできない主人公にディレクターが出した宿題は「自分で触るんだ」
端的に言えば「てめえはオナニーからやりなおしてこい」(そんなヤンマガの捨て台詞みたいな言い方はしてないが)である、厳しい。
で、バカ正直に実践してたら、なんと部屋には母親が!(寝てたけど)グアー!厳しい!(観てる方の心が)
などと説明すると、昭和の中坊の話かと思われるが、そういうセクシャリティ方面からも主人公は追い詰められていくのである。
他にも、「誘惑するんだ」と言われて、ディレクターに、体をまさぐられ、ちょっとその気になった瞬間「ヨイヤサア!」と放り捨てられるという過酷な練習シーンも織り込まれている。
なにせR指定映画なので、そういったシーンが多いのは当然なのであるが、後で思いだすと、まともなセックスシーンは一回もなかった、というフランス書院でもたまに見かける変態仕様であったことに気づくのだ。
「自分は一体何と戦っているのだ」
こういう心境にピンとくる方にはお勧めできると映画です(打開策にはならないけど)
見えない敵と戦い続けてはや3巻
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