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【社会】

ブロッキング開始後 初のトラブル 児童ポルノ以外のサイトも遮断

2011年6月8日 11時09分

 児童ポルノサイトへの接続を強制的に遮断する「ブロッキング」で先月、児童ポルノ以外のサイトも遮断される障害が起きていたことが分かった。ブロッキングが始まった4月以降、トラブルが明らかになるのは初めて。関係者は「本来遮断されるべきでないサイトが強制遮断された。憲法上の通信の秘密や表現の自由に関わる問題で、あってはならない事態だ」と指摘する。

 障害が起きたのは先月12日。ブロッキングを実施しているプロバイダー(接続事業者)の1社「NTTぷらら」が、児童ポルノサイトのアドレスリストの設定を更新する際、誤って別のリストを設定したために起きた。

 同社会員のうち、27都府県の約90万人を対象に誤った設定がなされ、実際に接続が遮断されたのは約3万人だった。

 誤って設定されたリストは、有害サイトへの接続を遮断する「フィルタリング」を利用する会員向けの青少年有害サイトのリストで、アダルトや暴力的な内容のサイトだった。

 総務省の担当者は「NTTぷららから経緯を聞いている。初めてのトラブルで、行政指導など処分の必要性について検討中」と話す。NTTぷららは「リスト更新の設定で一部手作業があったためにミスが起きた。更新設定を自動化する対策を取った」としている。

 ブロッキングは、インターネット上で児童ポルノが流通するのを防止する目的で4月21日、大手プロバイダー9社が参加して始まった。

(中日新聞)

 

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