枝野幸男官房長官は7日午前の記者会見で、福島第1原発事故を受けて、海や河川、湖沼での遊泳が可能かどうか、国として放射線量の基準値を定める考えを示した。枝野氏は「それぞれの自治体が自らの判断でということは困難も多いので、環境省や経済産業省原子力安全・保安院、原子力安全委員会の意見を聞いて、国としての指針を示す必要がある」と述べた。
飲料水の摂取制限は放射性ヨウ素が1キロ当たり300ベクレル、放射性セシウムが200ベクレルだが、海水などの放射線量に関する基準はない。夏の行楽シーズンを控え、枝野氏は「水として飲む場合と海水浴とではだいぶ意味が違う。専門家にしっかりと分析してもらいたい」と表明した。【影山哲也】
毎日新聞 2011年6月7日 11時35分(最終更新 6月7日 12時53分)