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2011年6月7日(火) 19:22 |
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脳梗塞に新たな治療の可能性
脳梗塞に新たな治療の可能性です。 これまで脳梗塞の症状を悪化させるとされていた「一酸化窒素=NO」が、逆に悪化を食い止める働きもあることを岡山大学の研究チームが発見しました。
発見したのは、岡山大学薬学部の上原孝教授らの研究チームです。 一酸化窒素=NOは、体の中で普段、神経の伝達や血圧のコントロールに使われていますが、脳梗塞になったときには、血管が詰まった場所に大量に発生します。 人の脳の中には、脳梗塞から細胞を守る働きがあります。 これまで一酸化窒素の濃度が高い状態だと、この働きが機能しなくなり、細胞の死滅が進むことがわかっていました。 ところが、一酸化窒素がある程度低い濃度の状態で存在していると、一酸化窒素がほとんどない正常な状態のときよりも、この働きが上がり細胞が守られるのです。 これまで悪玉といわれていた「一酸化窒素」が、善玉にもなる理由が解明されたのは世界で初めてです。 この結果は、7日発行のアメリカの科学雑誌に掲載されました。
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