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イエメン大統領は「重傷」―政権移行観測強まる

ウォール・ストリート・ジャーナル 6月8日(水)9時0分配信

 当局者が7日語ったところによると、先週大統領府で反政府勢力のロケット弾攻撃を受けたイエメンのサレハ大統領は重傷を負っており、治療には数カ月を要する見込みだ。この結果、33年にわたって同国を支配してきた同大統領は政権移行を強いられるとの見方が強まった。

 米国の当局者によれば、大統領は体全体の40%以上にやけどをしたほか、頭部あるいは頸部に重傷を負っている。イエメンの外交官は、大統領は顔面、胸部、背中にやけどを負い、回復には数カ月を要するだろうと語った。

 大統領は現在サウジアラビアで治療を受けている。大統領側近は6日、大統領は順調に回復しており、歩くこともでき、週末までには帰国できると話していた。しかし反政府勢力は、副大統領を代行にして大統領がサウジ・リヤドの軍病院に向かったことは政権崩壊の始まりと見ている。

 ハディ副大統領は、サウジなどが示した政権移行工程案に対処しなければならない。同案には大統領の退陣、暫定政権、大統領選挙などが盛り込まれている。何カ月も前から大統領の退陣を要求している反政府勢力はこの工程に同意しているが、大統領は米国やサウジからの圧力にもかかわらず、これに署名していない。

 重傷のため早期の帰国はできそうもないことから、政権移行の手続きが実際に始まるとの見方が強まっている。イエメン野党連合は手続き開始のための協議を行うようハディ氏に提案したと明らかにした。同氏のコメントは得られていない。

 イエメンの首都サヌアは7日は平静を保っているが、その他の都市などでは衝突が起きており、治安の悪さを物語っている。同国第2の都市タイズでは大統領に忠誠を誓う治安部隊と、ハシド族を中心とする約400人の部族民が宮殿近くで衝突。目撃者によると、少なくとも3人が死亡した。最大部族ハシド族の指導者サディク・アフマル氏は大統領の退陣を要求し、首都で武力抵抗を行っている。

 このほか南部アビヤン州の州都ジンジバルでは治安部隊とイスラム武装勢力が衝突。さらに、サウジ当局者によると、両国の国境では武装した男が2人のサウジ国境警備隊員を殺し、もう1人にけがを負わせたという。

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最終更新:6月8日(水)9時0分

ウォール・ストリート・ジャーナル

 

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