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水産庁が東電に「待った」 汚染水海洋放出

2011.6.8 09:10
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 東日本大震災の津波の影響で、福島第2原発の建屋にたまった微量の放射性物質を含む水約3000トンを、東京電力が海に放出することを計画。これに水産庁が漁業への風評被害などを理由に反対し、計画が宙に浮いていることが8日、関係者の話で分かった。

 東電は「放射性物質を検出できなくなるまで除去した上で放出を考えている」と理解を求めているが、水産庁は容認せず、解決策は見いだせていない。長期化すると塩分によるタンクの腐食なども懸念され、細野豪志首相補佐官が調整に乗り出す案も浮上している。

 東電は「放出には関係各所の理解を得る必要があると認識している。引き続き、水産庁などとよく相談させていただきたい」と、水産庁は「ノーコメント」としている。

 第1原発では海に高濃度の汚染水が流出、低濃度の汚染水も計画的に放出した。東電の一方的な放出通告など地元対応のまずさも含め、漁業関係者から猛烈な反発を受けており、今回の事態にもこれが影響しているようだ。(共同)


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