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【芸能・社会】

たまたま「スピード入梅」 日本周辺の局地的現象

2011年6月8日 09時02分

 今年は、これまで梅雨入りした沖縄―関東甲信で、平年並みの九州北部を除き平年より8〜12日早く、関東甲信の5月27日と近畿の同26日は1951年の統計開始後2番目の早さ(近畿は2位タイ)など、記録的な「スピード入梅」となった。

 気象庁によると、日本の南海上で太平洋高気圧の勢力が強かったことなどから梅雨前線ができやすく、その後も熱帯域から湿った空気が流入し、梅雨空をもたらし続けた。「たまたま日本付近で起きた乱れが原因。アジア全体でみると、季節の進行に大きな変化はない」としている。

 梅雨前線は、北の冷たい空気と、南からの暖かく湿った空気のぶつかり合いなどで発生する。

 同庁気候情報課によると、5月下旬に太平洋高気圧の勢力が強まり、フィリピン付近では台風2号が一時、猛烈な勢力となるなど大気の対流活動が活発化。双方が南からの暖かく湿った空気の流れを呼び込んだ。湿った空気が、日本列島上空でオホーツク海高気圧から吹き込んだ冷たい空気とぶつかり梅雨入りを早めたという。

 この状態は、台風2号の列島接近後に収まったが、6月に入ると太平洋高気圧が西に張り出し、その縁をたどるようにインドや東南アジアから暖かく湿った空気が流れ込んだ。

(共同)
 

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