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【サッカー】

本田は満足できない

2011年6月8日 紙面から

◇キリンカップサッカー2011 日本0−0チェコ

 試合後、本田圭佑だけがチーム全体の出来に不満そうだった。

 「いいとは言えない」

 3−4−3は、ペルー戦よりは機能し、得点機はつくった。だが常にゴールを求める本田にとっては、2戦連続でスコアレスに終わったことが不満だった。自らが蹴った3本の左足FKもゴール枠外。欲求不満が全身からにじみ出た。

 「たぶん監督はすごいポジティブなことを言ってると思う。でもそのレベルで会話していたらいけない。『さすがやな』というサッカーをしないと。(今日は)最低ライン」

 ハーフタイムにはザック監督に進言し、後半からポジションをトップ下にシフト。指揮官は「サイドにスペースがなかったので、トップ下に入り、岡崎を押し上げてくれた。頭のいい選手」と、本田の戦術眼を褒めた。

 だが当の本人は「全体的にまだまだ」と不満そうだ。「どれだけアンビション(野心)を持ってやれるか。俺がよくしゃべる連中はそういうものを持っている。でもサッカーは3、4人でやるもんじゃない」

 その他の選手たちは、「野心が足りない」と言い切った。「欧州組にはあんまり休むな、と言いたい。特に(吉田)麻也は若い。1週間休めば十分。あとの3週間はトレーニングをしとけ」。直属の後輩に名指しで「喝」を入れた。

 所属するCSKAモスクワのリーグ戦が10日に迫るため、欧州組の中で唯一、8日に日本をたつ。本田があえて厳しい言葉も放つのも、高い志を持っているからこそだ。 (原田公樹)

 

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