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【プロ野球】

由規160キロ、山崎武司アーチ 復興球宴で勇気を

2011年6月8日 紙面から

オールスターの記者会見に出席し直筆のメッセージパネルを手に笑顔を見せるヤクルトの由規(左)と楽天の山崎=東京都港区の品川プリンスホテルで(北田美和子撮影)

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 剛球豪打で被災地に勇気と元気を贈る。東日本大震災の復興支援の一環として行われる「マツダオールスターゲーム2011」の開催要項が7日発表された。第1戦は7月22日にナゴヤドーム(午後6時5分開始)、第2戦は23日にQVCマリン(午後2時開始)、第3戦は24日にKスタ宮城(午後0時30分開始)でそれぞれ行われる。東京都内で行われた会見には仙台ゆかりのヤクルトの由規投手(21)、楽天の山崎武司内野手(42)が出席。それぞれ160キロとアーチを約束した。

 被災地に希望を与えたい−。記者会見に出席した由規と山崎にはそんな思いがあふれていた。東日本大震災からの復興を支援するため、当初の予定を変更して第3戦を仙台で開催することになった夢の球宴。仙台にゆかりのある2人が掲げた目標は誰にでも分かる野球の醍醐味(だいごみ)そのものだった。

 「思う存分、スピードにこだわって投げたい。ストレートで三振を取りたい。160キロ台? 頑張ります」。由規が剛速球を予告すると、山崎も黙ってはいない。「出場して、仙台で本塁打を打つことでみなさんが喜んでくれれば」と豪快な一発を杜の都にかけることを約束した。今年のオールスターは練習で使用する「プラクティスユニホーム」のデザインを統一するなど球界一丸で被災地の復興を支援するという性格も強い。第3戦には被災者を招待するプランも調整が進められている。闘志は当然、燃えあがる。

 「仙台と決まった瞬間に出たいという気持ちになった」と由規。地元開催に「何とか大暴れをしたい」と山崎。プラクティスユニホームを着た2人の記者会見はいつしか“前哨戦”になり、壇上で舌戦となった。

 山崎 「ぜひ、打ちたいね。由規君から」

 由規 「対戦の時は直球一本? もちろん。約束します」

 山崎 「マウンドで真っすぐと言ってくれればうれしい。彼の160キロを打ち返したい」

 プライドをぶつけあう真剣勝負が被災地への何よりのプレゼント。熱戦が繰り広げられることは確実で、夢の球宴が、復興への勇気と希望を与えるのは間違いない。 (川越亮太)

 

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