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派手ならば地味に変えよう信長像 秀吉が描き直し命令?

産経新聞 6月7日(火)8時51分配信

 京都・大徳寺所蔵の肖像画「織田信長像」(16世紀)が完成当初の絵から描き直されていたことが6日、京都国立博物館(京都市東山区)の調査で分かった。もとの絵は衣装などが華やかで、同博物館は信長の没後、権力を手にした豊臣秀吉が描き直しを命じた可能性があるとみている。

 肖像画は、安土・桃山時代を代表する絵師、狩野永徳の作品とされ縦115センチ、横52センチの絹本著色の掛け軸。修復作業中の赤外線調査などで確認された。

 同博物館によると、絹本著色の絵は色の深みを増すため、裏面にも表面と同じ色を施すのが特徴。だがこの肖像画では、表面は両腕とも薄藍色の小袖が、裏面では右腕はもえぎ色、左腕は薄茶色と派手な色使いだった。右手に持つ扇子が裏面では長く幅も広かったほか、左脇に差した刀も裏面の方が1本多かった。同博物館は、絵の完成後に描き直されたとみている。

 肖像画の墨書には、信長の三回忌法要の直前の「天正12(1584)年5月」と記載があり、同博物館は描き直しは法要のために行われた可能性もあるとみている。同博物館の山本英男・美術室長は「実質的な絵の注文主の秀吉は最初の絵を見ておらず、法要前に見てクレームをつけ、描き直させたのではないか」と推測している。

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最終更新:6月7日(火)16時9分

産経新聞

 

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